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今日は立秋。

週刊てーて ひらく農園から

「刈払い機で草を刈る」


 子供の頃の記憶に、父親が刈払い機を背中にしょって盛んに草を刈っていた、という光景があります。よく棒を刈払い機に見立てて振って遊んだものです。帰農して、刈払い機を使うことが仕事のひとつに数えられても、やはり、どこかに親父の面影を刈払い機の中に見出してしまうことがあります。

 母親もまた、若いうちから刈払い機を使い出して、頭というか首から上を布でミイラのようにぐるぐる巻きにして目だけを出したスタイルは、もう数十年続いています。お盆や正月前に、ありとあらゆるところを刈払い機で刈り倒していくわけです。この季節の草刈は相当に消耗するので、涼しい時間を刈払い機に割いても、せいぜい一杯がいいところです。一杯というのは、刈払い機に入る混合燃料(ガソリンと2サイクルオイルの割合が二十五対一)タンク一杯のことです。タンク一杯を毎日こなすのが母親のこの季節の日課であり、時には朝晩二杯のときもあります。母親にとって、健康維持の一つの秘訣になっているのかもしれません。

 畑の周囲の草は、僕が刈払い機を使って刈ります。トラクターで耕すことのできるところはぎりぎりまで耕して、傾斜のあるところやトラクターの入ることのできないところを、刈払い機で刈ります。平らなところで面積の広いところは、自走式の草刈機で刈ります。昨日は、僕の兄貴がたーた畑の畑でない部分を刈ってくれていました。草を刈るという、一銭にもならないことを仕事とする風習を僕達に植え付けたのは、親父の背負い式の刈払い機であったといえるでしょう。

 親父が牛飼いであった頃、刈払い機は牧草を牛に与えるための道具であったのだと思います。その後、牛飼いを辞めてしまうと、遊休地と化した元の牧草地などの草は、防火のために消防署から「刈るように」との指示が来るようになります。土地を維持し、守るためには、草刈は重要な仕事と位置づけられ、自走式の草刈機もいつの間にか導入されていました。僕が帰農したときに、最初にやらされたのはやはり草刈作業でした。不思議なことに、あれだけ頑固を通した親父であるのに、親父が死んだ後、優しげな親父の印象しか思い出さないのです。そして刈払い機を使うときには、いつも親父がそばにいるような気分に包まれます。

  2002年8月8日 寺田潤史

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↑日差しは狂った熱さでも、空の色は秋の色。

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↑左側は紙マルチのサツマイモ(紙マルチは地温を下げてくれる)。

右2列はビニールマルチ。葉っぱがしなっとしているのは暑さのせい。

今週の野菜

野菜

玉葱
にら
葉ねぎ
にんにく
いんげん
じゃがいも
胡瓜
青しそ
なす
ちりめん細長うり
にがうり
おくら
ピーマン
ししとう
南瓜
モロヘイヤ
ひゆな
セニョリータ
まくわうり
ロケット
小松菜
お茶(水窪遠征)

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品種

七宝甘70
スーパーグリーンベルト
味九条
遠州早生
黒種衣笠
メークイン
ときわ地這
自然発芽
黒潮
ちりめん細長うり
グリーンレイシ
スターライト
京みどり
つばきグリーン
坊ちゃん
自家採種
自家採種
セニョリータ
金太郎
オデッセイ
新黒葉小松菜
やぶきた

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