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週刊てーて ひらく農園から

「峠を越えた大暑耐暑」


 秋風が、猛暑の続く乾いた大地にそよ吹き始めました。夕方の涼しさは、この息苦しかった夏の中で、ひとつの至福といっていいくらいのものです。福田町の海岸端は夏の雨がよけて通る地域の一つですが、夕べは雨が少量ながらしとしとと降ってくれました。週末には台風も来てくれそうで、耐え忍んだ夏の峠が越えたと確信できます。かといって、その後の残暑と、九月から十月にかけての雨の量の反動ぶりは、予測のつかないところです。

 トレーに種をまいてあった小松菜は、とうとう畑に植えることができませんでした。一雨をひたすら待っていましたがかなわずに、植え時をとうに過ぎて枯れてしまいました。無理して畑に植えても、水遣りが追いつかないで、この猛暑では育たないことも目に見えていますので無理はしませんでした。こちらの体がやられてしまってはもとも子もありません。一方、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの苗は何とか育っていますので、そろそろ植え時です。こちらは、小松菜のように栽培期間が短いわけではないので、失敗すれば二ヶ月ほどはそれらを収穫できない事態となってしまいます。慎重に植え時を選定しなければなりません。この週末の台風の進路を注視しています。

 人間がただ生きているだけで大変だという暑さは、なかなかあるものではありません。蝉の異常発生も目の当たりに見ていますし、蜂の大発生も伝えられています。虫だって生きていくのが大変な夏なのかもしれません。農夫には秋の農繁期が待っています。決して無理をしてはならないのです。しかしながら、あの夕方の至福のそよ風は、僕たちを前に向かせるのに十分な心地よさです。そんなときは自然に体が動くものです。年々厳しさを増していく夏の激暑に、何とかかろうじて越えることができているというのが本当のところです。それにしても、天から降りてくるこの光の強烈さよ、何と生きていくのは厳しいことか。そして、こども達のエネルギーのすごさは、そんなことお構いなしで、前だけを向いているあの意志の強さです。あのエネルギーのかたまりの進む方向を見守るだけでも、ひとつの大きな仕事であると思わずにいられません。

  2002年8月16日 寺田潤史

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↑森の中も風がなく涼しいとまではいかない。

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↑夕方の雲に秋を感じます。

今週の野菜

野菜

玉葱
にら
葉ねぎ
にんにく
いんげん
じゃがいも
胡瓜
青しそ
なす
ちりめん細長うり
にがうり
おくら
ピーマン
ししとう
南瓜
モロヘイヤ
ひゆな
セニョリータ
まくわうり
ロケット
お茶(水窪遠征)

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品種

七宝甘70
スーパーグリーンベルト
味九条
遠州早生
黒種衣笠
メークイン
ときわ地這
自然発芽
黒潮
ちりめん細長うり
グリーンレイシ
スターライト
京みどり
つばきグリーン
坊ちゃん
自家採種
自家採種
セニョリータ
金太郎
オデッセイ
やぶきた

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