週刊てーて ひらく農園から
「ことのままの杜」
台風の来る直前の日曜日の夕方、掛川市八坂の事任八幡宮へ行ってきました。「事任」とかいて「ことのまま」と読み、意味深い印象を受けますが、昔は何でも願い事をかなえてくれるということで、読んで字のごとくご利益をありがたくいただけるという意味で栄えたのだと思います。今は小国神社が一宮になっていますが、その前の長い間、ことのままさん(僕らはこう呼んでいます)が一宮としての仕事をされ、枕草子にもその名が記述されているくらいの銘社であったようです(枕草子243段/社は 布留の社。生田の社。旅の御社。花ふちの社。杉の御社は、しるしやあらんとをかし。ことのままの明神、いとたのもし。「さのみ聞きけん」とやいはれ給はん、と思ふぞいとほしき。)。
数年前から、縁あってことのままさんに参詣させていただいています。こちらの宮司さん一家である誉田さん親子がよくしてくれるので、子供たちをつれて参詣できる日をいつも楽しみにしています。そして何より、このことのままの杜が実に心地よいのです。事任八幡宮のクスノキは巨木で、子供たちは「トトロのクスノキだ」といってはしゃぎます。社の右奥には、坂上田村麻呂のお手植えと伝えられる古木もそびえます(ことのままさんの建立は4〜5世紀とも伝えられ、807年に坂上田村麻呂が再興したとも言われています)。
何年か前から、国道一号線バイパスの工事で、ことのままさんの周囲の山々が削り取られて、いったいこの先どうなってしまうんだ?と心配しましたが、かえって見晴らしがよくなり、ことのままさんの正面の田んぼを含めていい感じになりました。誉田さん一家の献身的なお仕事振りにも頭が下がるばかりで、僕たちはそのエネルギーを分けてもらいに参詣しているようなものかもしれません。写真を何枚か撮ってきましたが、パソコンでその写真を見るだけで胸がスーッとして謙虚な気持ちになれるような気がします。
七月でしたか、誉田さんの息子さんの潤さんからメールをいただいて、竜山村の白山神社に事任神社があったらしいことを伝えていただきました。水窪のお茶の木の刈り込みの帰りに白山神社に寄ろうとして途中まで山を登りましたが、地元の方にこんな遅い時間は辞めておくように言われましたので(夕方五時半ごろ)ひき帰してきました。潤さんは先日行って来たそうですが、詳しいことはよくわからなかったとのことです。相当に長い歴史を持つことのままさんですが、その間にはいろいろなことがあったと想像され、隠されてしまったことも多いのかもしれません。表に出す必要のあることは、少しずつ明らかにされることを祈ります。何といっても、気持ちのよい空気感を持つことのままの杜なのですから。
2002年8月22日 寺田潤史
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