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週刊てーて ひらく農園から

「白栗という南瓜」


 この夏の終わりに、久しぶりに新しいおいしさを発見しました。「白栗」という名の南瓜です。七月五日にはこの南瓜の収穫の大半がなされていて、一通り野菜セットの中に一度ははいったはずですし、収穫したての頃に食べた記憶があります。それからあとは、ミニ南瓜の「坊ちゃん」が野菜セットに入るようになりました。我が家での食卓ももっぱら「坊ちゃん」がひたすら続きました。そして今日、ひさしぶりに「白栗」を食べました。

 南瓜は、これまでにいろいろな種類を作付けてきました。日本の在来種を中心にしていた時期もあります。いわゆる「えびす」南瓜の類や、栗南瓜もたくさん作付けた記憶があります。この数年はミニ南瓜が主流で、「坊ちゃん」がその代表品種です。なぜ、ミニ南瓜になっていったかというと、そこには僕達の販売形態があります。

 僕達のように、毎週、少量多品種を供給するという販売方法では、葉もの類のように畑に貯蔵するものと、玉葱、ジャガイモ、かぼちゃ、にんにくなどのように収穫してから貯蔵するものとに大雑把に分けられ、その作付け量を調整していかなければなりません。玉葱、にんにくに関しては、冷蔵庫を導入したので、零度の温度管理で翌年春まで貯蔵が可能になりました。ジャガイモは四度程度、南瓜は十度あまりの温度管理が最適なのですが、冷蔵庫をいくつも買う余裕などあるわけもなく、納屋の軒下などに常温貯蔵しています。

 普通の栗南瓜をたくさん作付けて、貯蔵したある年のこと、納屋に残ったたくさんの南瓜の腐ったあのにおいの強烈なこと!それ以来、貯蔵に適していて(この静岡の沿岸部という亜熱帯の夏を越すことのできる南瓜)、この気候に合った栽培ができ、しかも風味のよい南瓜をいろいろと試してきました。しかしそれらしいものはなく、それだったら、食べ切りサイズで味のよいもののほうが、貯蔵のことを深く考えなくてもよいし、食べるほうも食べやすいと考えてきました。

 ところがどうでしょう?今年初めて作付けた「白栗」は、貯蔵後にこの夏の前代未聞の猛暑に負けず、九割くらいの生存率で、しかも味がよくなりました。というよりも、今まで食べた南瓜の中で最高の風味です。この地方は暑いので、三月二十一日という早い時期の定植日の選択も良かったと思います。ああ、おいしいものは、人を幸せにしてくれるもの!

  2002年8月29日 寺田潤史

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ひらく農園の駐車場を覆う栗の木。

茶色くなった栗の実が少しずつ落ちてくるようになりました。

今週の野菜

野菜

玉葱
にら
葉ねぎ
にんにく
いんげん
じゃがいも
胡瓜
青しそ
なす
おくら
ひゆな
アスパラ
ピーマン
ししとう
南瓜
モロヘイヤ
セニョリータ
ズッキーニ

播種日

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2001/9/20
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2002/1/30
2002/7/17

品種

七宝甘70
スーパーグリーンベルト
味九条
遠州早生
黒種衣笠
男爵
ときわ地這
自然発芽
黒潮
スターライト
自家採種
ウェルカム
京みどり
つばきグリーン
白栗
自家採種
セニョリータ
グリーントスカ

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