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「厳しい一年でした」


 玉葱の植え付けが終わりました。機械定植とはいえ、紙マルチを延べにして千メートル程、人力で張っていったので疲れ果てました。

 トラクターで畝立てされた畝上90pくらいの幅の畝の上を、130p幅の重たい紙マルチを転がしては両側の裾に鍬で土をかぶせて、最後に風であおられないようにするために、張られた紙マルチの上に土を載せていく作業です。ビニールマルチならトラクターで畝立てするときに一緒に機械で貼ることもできるのですが、紙マルチでは制約が多く、きっちりとした畝を立てることがそのまま収穫に大きく影響をしてもくるので、手作業を貫きます。体力が続くのであれば手作業は気持ちのよい性質の作業で、寒風厳しい折には、体を温めるために静的な仕事と組み合わせますが、すぐに汗をかいてしまいます。

 四月に体調を崩して、無理をしない作業の仕方に変えてきました。今、こうして体が動くようになってきたことに、嬉しさをかみしめています。ですから、汗をかいて鍬を動かすことに新鮮さすら感じます。農の世界に入ったばかりの頃の新鮮さとは違ってがむしゃらさはありませんが、鍬の感触、土の性質、畑の風景、風の頬に当たる温度と強さ、太陽の傾きなどがゆっくりと僕の中に入ってきます。不思議なことに、機械化のおかげで、手作業の着実さを実感できるようになりました。人間は道具を使って進化してきたことがよくわかります。自分の体の喜びとのバランス感覚もきっと進化してきたのではないでしょうか?

 親父が他界して、相続で熟畑になった畑が使えなくなり、十年計画で、不毛であった「とーと畑」を熟成させようとしています。今年の前半は、そのことで体力以上のことをしたのかもしれません。そのつけと、帰農して十三年のつけが四月に出たというべきでしょう。金銭的にも、月にして十万円分くらいの減収で、回復に十年かかるとして約一千万円の減収を補っていかなければなりません。その底に当たるのが今年であった、と言えるようにしたいと思っています。アルバイトを雇うということもやめたので、草取りをしてもらっていた部分を紙マルチなどで代用しているわけであります。

 厳しい一年であったので、玉葱の作付けには一層力が入りました。何としてもこの不毛であった「とーと畑」を、作を繰り返すことで排水のよい畑にしたいという思いが強くあります。この時期に、張った紙マルチが風で飛んでいるところが一箇所もないというのは初めてのことですし、すでに土入れ作業は二回目に入っています。気候もますます異状を極めていますから、ことさらに着実な作業が求められるのです。

2002年12月12日 寺田潤史


今週の野菜

野菜

品種

播種日

玉葱
にら
葉ねぎ
水菜
チンゲンサイ
レタス
サニーレタス
ロケット
にんにく
白菜
大根ぬきな
菜の花
ピーマン
大根
小松菜
春菊
さつまいも
べかな
セニョリータ
京みぶな
人参
お茶(煎茶)
ターザン
スーパーグリーンベルト
わかさまパワー
早生水菜
福賞味
シスコ
なんそうべに
オデッセイ
上海早生
ミニ黄作
冬みね
広東サイシン
京みどり
大蔵
新黒葉小松菜
おたふく
寿
はまみなとべかな
セニョリータ
早生みぶな
紅映2号
やぶきた
ユリ
ユリ
ユリ
アブラナ
アブラナ
キク
キク
アブラナ
ユリ
アブラナ
アブラナ
アブラナ
ナス
アブラナ
アブラナ
キク
ヒルガオ
アブラナ
ナス
アブラナ
セリ

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