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週刊てーて ひらく農園から
「2003年に向けて」
2002年ほど気候の変動の激しい年はありませんでした。春も夏も秋も冬もすべてが前倒しのようでいて、ゆり戻しがあるのでした。お盆の頃に急に涼しくなったと思ったら、夏が10月まで続いたような暑さで、その後急に冬がやってきたというような具合です。
この異状の中、そのこととは関係がなく狂牛病のあらたな発現、牛乳や肉類の偽装、中国野菜の残留農薬などの問題がニュースで取り上げられました。食というすべての人間に重要なことが、選択眼の確かさを迫られるようになったのです。もっとも、食料の調達の確かな選択眼は動物にとっての生まれついた本能であるはずなのですが。
食料の出所を知るには、流通経路をたどる努力が必要になります。そして、生産された場所あるいは人への信頼が安堵の秘訣となります。たとえば、お酒を飲むときにその銘柄の醸造元をたずねた経験があれば、そこはどんな気候であるかも連想できますし、醸造元のどなたかに説明を受けたなら、信頼も増すというものです。この不況と言われて久しい時代に、高価な自動車を所有する方が多いのですから、もし旅行をされるのなら、一箇所ぐらいは自分の食べているものの生産されている現場を訪れるのもいいかもしれません。
僕の親父が他界した同じ時期に、お世話になっているみかん農家のおばさんが亡くなられました。自然卵も分けていただいておりましたが、それが叶わなくなりました。今度は、ひらく農園でも鶏を飼うことにしました。僕達の子供たちも卵を頻繁に食べるようになりましたし、野菜を買っていただいている方々の要望もあります。この冬に簡易鶏舎を作らなければなりません。2003年は、野菜だけでなく、鶏も加わりますます賑やかに忙しくなることでしょう。
一方で、気候はますます変動が激しくなることが予想されます。こんな時こそ原点に立ち返り、保存食など、自家製のものを増やしてみたいと思います。この冬は火鉢を復活させて炭をよく使っていますので、また炭焼きなども復活させようかなとも思います。体に負担のかかることは機械を利用し、その分できた時間を手作業に充てる、その延長に自分の音楽の公開もまた少しずつ、という具合にできたらなと考えています。
2002年12月26日 寺田潤史
今週の野菜
野菜 |
品種 |
科 |
播種日 |
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