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薪

週刊てーて ひらく農園から

「厳しい寒さで年明けて」

 気持ちのよいくらいに冷え込みが厳しい二〇〇三年のはじまりです。去年の暮れから、自宅のお風呂を薪で焚いた方式に変更しました。灯油のボイラーも使えますが、薪で焚いたお風呂はやはり暖まります。子供が生まれる前は、薪で焚くことが多かったのです。今、子供たちが少し大きくなったこともあり、また、一緒に住んでいる僕の曽祖母も高齢になってきましたので、体を芯から暖めるという意味合いもあり、復活させることにしました。

 家の周囲は、樹木で覆われていて、薪となるものが豊富に出ます。雑木などや、剪定しなければならない木もたまってきました。風呂の焚き口が小さいので、落ち葉を大量には焚くことができませんが、小枝などは曾祖母が拾ってきてくれます。それどころか、曾祖母は自分の居場所を見つけたとばかりに、嬉々として毎日お風呂を薪で沸かしてくれるようになりました。焚き口の前に座っていれば、とても暖かいのです。僕たちは、夜、配達に出ることも多いので、恭さんは「家に帰るとお風呂が沸いているっていいわね」と感謝していました。

 この寒さで、畑の土で日陰になるところなどは、昼まで凍っています。一方で、三日の雨が予想以上に多く降り、畑にはまだ水がたまっているところもあります。玉葱の紙マルチも一部破れ始めたところがあります。が、まだぬかるんで入れないところもあります。畑の土を動かす作業は、もう二,三日待たなければなりませんので、ほかの作業をすることになります。

 昨日は、沢庵用に大根を引き抜いて洗いました。また、鶏小屋にする場所の枯れ草を抜いて、スペースを確保しました。いよいよ、鶏を飼うことの具体化です。

 年が変わるということは、すべてがリセットされるという錯覚があっていいものです。現状は、その日に変わった分だけが変化するのであって、年が変わっても何も変化していないのですが、実際には「始まったばかりの今年」の空気が蔓延しています。そこに、この深々とした冷え込みが加わって味わいを深くしています。猛烈な西風で大量の松葉が落ちているので熊手でかき集めると、これまた、神社の境内を掃き清める心持がして頭の後ろのあたりがすっきりします。これが真夏では、なかなかこんな心持にはなれないものです。この季節に年が明けることもまた、僕達の遺伝子にしっかりと刻まれているのでありました。

2003年1月9日 寺田潤史


今週の野菜

野菜

品種

播種日

玉葱
にら
葉ねぎ
水菜
チンゲンサイ
フリルレタス
サニーレタス
ロケット
にんにく
白菜
大根ぬきな
菜の花
京みぶな
大根
小松菜
春菊
さつまいも
べかな
ビタミン菜

人参
みかん
ターザン
スーパーグリーンベルト
わかさまパワー
早生水菜
福賞味
フリルレタス
なんそうべに
オデッセイ
上海早生
ミニ黄作
冬みね
レタサイ
早生みぶな
大蔵
新黒葉小松菜
おたふく
寿
はまみなとべかな
ビタミン菜

紅映2号
神谷さん
ユリ
ユリ
ユリ
アブラナ
アブラナ
キク
キク
アブラナ
ユリ
アブラナ
アブラナ
アブラナ
アブラナ
アブラナ
アブラナ
キク
ヒルガオ
アブラナ
アブラナ

セリ

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