週刊てーて ひらく農園から
「鶏に音楽を」
二月のはじめにやってきた五十羽の鶏は、ストレスがあるようで、鶏が鶏のお尻を突付いたり、羽を突付いたりで、今までに四羽を隔離しています。そのうち一羽は死んでしまいました。お尻を突付かれて内臓が出されそうになっていたのを、気づくのが遅かったのです。弱いものいじめは当分収まりそうもなく、今朝も隔離していた一羽を皆のところに戻してみましたが、よってたかって突付かれて、僕に助けを求めにきたくらいです。やはり、オスを入れなきゃだめなのかもしれません。
ストレスを和らげるために、先週から鶏たちに音楽を聞かせています。納屋から「ちーち畑」の鶏舎まで延々五十メートルほど、スピーカーの線を延ばしました。納屋のパソコンにCDから音楽をたくさん圧縮して取り込み、朝から晩まで音楽をかけています。クラシック音楽が中心で、パイヤール室内管弦楽団やスメタナカルテットなど打楽器の無い演奏を五割くらい選んでいます。僕の好みではあるけれど、ざっと演奏者の名前を列挙してみましょう。
朝一番と夕方のラストには、パイヤール室内管弦楽団とプラハ室内管弦楽団の演奏による、日本のメロデー(浜辺の歌や夕焼け小焼けなど)で一日の始まりと終わりを演出しています。ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団による「田園」、Saint Paul Chamber Orchestraによる「四季」、Gerard Schwarz 指揮Seattle Symphony.による「第九」などが多いでしょうか。南米の音楽、メルセデスソーサやアタウアルパ・ユパンキは日に一度はかけています。鶏たちがアメリカ生まれということなので、アメリカの音楽もかけています。ルイ・アームストロング、キース・ジャレット、ジョン・コルトレーンなどのジャズを選んだり、ついこの間のグラミー賞受賞者のノラ・ジョーンズもたまに流しています。もちろん、わが「草子」の音楽も。
音楽を流すようになってから、ややストレスが解消された雰囲気もあります。今日のように、一度いじめた経験のある被害者がやってくると、また思い出したようにいじめが再発しますけれど。卵の質は、ひらく農園にやってきたばかりの頃と比べて明らかによくなってきています。卵の臭みが大分少なくなって、野菜のようにすっきりとした味になりつつあります。気温のせいもあるかもしれないのですが、がたんと落ちた産卵率が徐々に上向き始めましたし、卵自体がさらに大きくなってきた印象もあります。餌のやり方を少しずつ変えていることも影響しているとは思います。畑のほうにも、少しずつ音楽を流す方向でいきたいなとも考えております。
2003年3月13日 寺田潤史
鶏舎のスピーカー。 残念ながらモノラル出力の音楽ではあるけれど。 |
トマトの鉢上げ準備。 10.5cmのビニール鉢をトレーに18ヶセットする。 |
鉢の半分ほどまでに2dlの自家製培土を入れる。 |
入れた自家製培土を缶で押し固めておく。 |
1トレーあたり200の穴のあいたところにまかれたトマトの種。 1/19に播かれて、50日ほど育苗されたトマト苗。 |
こんなに密になると育ちに影響が出てくる。 |
トマト苗を鉢に植えていく |
こんなに広い間隔になった。 これからのびのびとさらに苗として育つ。 |
今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
野菜 | 品種 |
科 |
播種日 |
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New New New |
玉葱 ほうれんそう 葉ねぎ わけぎ 菜の花 小松菜 大根 ロケット 白玉葱 たかな 大根ぬきな サニーレタス 春菊 ビタミン菜 水菜 人参 自家製味噌 自然卵 |
もみじ3号 ラルゴ わかさまパワー (自)わけぎ 緑搭紹菜 新黒葉小松菜 冬みね オデッセイ 白玉葱 三池高菜 冬みね なんそうべに おたふく ビタミン菜 早生水菜 紅映2号 自家米のこうじ ブラウン |
ユリ アカザ ユリ ユリ アブラナ アブラナ アブラナ アブラナ ユリ アブラナ アブラナ キク キク アブラナ アブラナ セリ 海の精塩 |
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↑New表示は大よそ2週間以内に収穫の始まった野菜です。
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