週刊てーて ひらく農園から
「玉葱の収穫と台風」
田植え後三日たってようやく、玉葱の収穫が始まりました。「とーと畑」に植えられた玉葱は、収穫していないものが一反(三百坪)以上あり、七宝早生7号のように一か月以上収穫が遅れているものすらあります。こんなことは初めてのことです。雨、雨、雨の日々が条件の悪い「とーと畑」に致命的な打撃を与えています。
中生種の七宝甘70も収穫の遅れること十日以上ですが、何とか、量を確保はできました。ソフトボールの球の大きさ以上に太ったものもありました。問題は貯蔵性です。もともと、秋までの貯蔵期間とされているこの品種がどれだけもってくれるかが、今年の玉葱の大きなポイントになりそうです。
中生種の中でも晩生に近い「ターザン」がちょうど収穫時期でした。この品種は、冬まで貯蔵でき、品質もよく、病気にも強いので力を入れていますが、春になってからの雨で草が勢い強く、とても草をとりきれないで草に覆われてしまいました。昨年の三割くらいの収穫でしょうか?
そこへ、台風がやってきそうな情報が入ってきましたから、さあ大変です。玉葱は、引き抜くだけでは収穫とは言えずに、葉を切り、干して、コンテナに収納して、20kgのコンテナをだいたい二十五ヶくらい、つまり五百kgをひとまとめにして運搬車で畑から搬出します。今回は、運搬車二台一トンを機械小屋にそのまま格納して、台風に備えました。機械小屋をコンパネで囲って、台風の横殴りの雨から玉葱を守るのです。
この時期に台風なんて経験がありません。聞くところによると五月の台風上陸は三十八年ぶりだとか。まったくもって、「五月晴れ」なんていう言葉が死語になってしまうくらいの天候です。台風の直撃は免れましたが、猛烈な雨でした。田んぼを見回れば、水かさは水路を軽く越えて、どの田んぼにも稲の姿が沈んで見えないほどでした。
台風が去って、晩成の玉葱の王様「もみじ三号」の収穫期となりました。ここにきて僕がとうとうダウンです。腰が痛くて、疲れから熱が少し出ました。それでも完全に休むことはできないのが、生き物相手の仕事です。鶏の餌やりと野菜の仕分けだけやって、収穫や配達を恭さんにやってもらい、寝ていました。そこへ、先週の金曜日にも来てくれた助っ人がまたやってきてくれました。もみじ三号の引抜をすべてやっていただきました。しばらく晴れの日が続く、と思っていましたし、天気予報もそう報じていたからです。ところが、その次の日は突然の雨、しかも半日続く雨でした。「もみじ三号」はずぶぬれです。「あー、今度ばかりは神様のそばに私たちはいられなかった」というべきか?それよりも何よりも、自分の腰を休ませること、これにつきます。
2003年6月5日 寺田潤史
↑七宝甘70はソフトボールの球ほどに大きくなるものもある |
↑2台の運搬車に仮収納 |
↑もみじ三号は引き抜き後に雨に打たれてしまった |
↑ミニトマトも収穫が始まった |
  | 野菜 | 品種 | 科 | 播種日 |
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にら 玉葱 葉ねぎ アスパラ 白菜あおな キャベツ 青しそ しろな 小松菜 水菜 チンゲンサイ ミニトマト レタス さやえんどう ズッキーニ べかな 壬生菜 春菊 にんにく 新茶 自然卵 自家製味噌 |
スーパーグリーン 七宝甘七十 わかさまパワー ウェルカム ミニ黄作 中早生318 自然発芽 京の四季 新黒葉小松菜 早生水菜 福賞味 レッドメゴ シスコ 絹小町 グリーントスカ はまみなと 早生壬生菜 ふくすけ 遠州早生 やぶきた ブラウン 自家米のこうじ |
ユリ ユリ ユリ ユリ アブラナ アブラナ シソ アブラナ アブラナ アブラナ アブラナ ナス マメ キク ウリ アブラナ アブラナ キク ユリ 水窪遠征 海の精塩 |
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