週刊てーて ひらく農園から
「豪雨のもたらすもの」
梅雨明けの気配の中、九州地方にまた豪雨の被害が顕著に出ています。近年の、エスカレートした雨の極まりは、受ける側としての人間社会ではどうすることの出来ない事態です。
お天気様が味をしめて、雨をエスカレートさせているはずはありません。僕たちが地球を変えてしまったことの答えとして、お天気様が自然の流れとしてそうせざるを得ないのでしょう。その一因には、アスファルトやコンクリートなどで大地を固め、排水路を完備してどっと一箇所に流すことが挙げられます。そしてもうひとつの大きな要因として、産業排熱やエアコンなどの排熱の集中、燃焼の結果としての化学物質の放出が挙げられるでしょう。
元来雨の多いこの国では、山岳から流れ落ちる雨水を無数の田んぼを経由することで、大水の被害を結果的に少なくしてきた歴史があります。それでも数々の洪水の被害が各地方にあったはずです。僕たちの畑のある場所(海岸沿いの磐田郡最南部、太田川、房総川の河口付近)でも明治時代初期までは、頻繁に水につかっていたようです。余談ながら、寺田家の当時の当主寺田彦太郎が私財をなげうって大借金をし、現在の太田川河口よりも西にあった河口を、現在地の河口に移す大工事に私費で着手した記録が残っています。想像するに、太田川の上流から運ばれた砂が堆積して河口に溜り、河口自体が歴史の中で移動していたのではないでしょうか?結局、国の財政で河口が現在の位置に移されてから、洪水の被害が少なくなったようです。
各地方の大水の被害の歴史が、河川をコンクリートで固めたり排水路を完備したりの土木工事を進める原動力になったのは確かでしょうけれど、アスファルトやコンクリートの占有面積が広くなり田んぼの放置による貯水機能の低下などによる変化に加えて、排熱や化学物質の放出という要因とあわさって、お天気様を支配する地球の環境の激変と豪雨の因果を感じないわけにはいきません。現在の被害の中に、山を削る土木工事が簡単に行われた結果としての人災の割合も相当なものでしょう。
テレビやラジオのニュースとなるような豪雨の被害にだけ目が行きがちですが、小さな被害がたびたび農家を襲っているという事実が全国に広がっているといっていいと思います。ノックアウトまではいかなくとも、ボディブローをたびたび受けて、受身の立場が続いているといえるでしょう。幸い、うちの畑では、トマトもナスもシシトウもピーマンも豊作に近いので、小さな影響は秋作の準備が遅れているということです。サツマイモも里芋もとろろ芋も植え付けることが出来なかったことが大きな影響というところです。豪雨は畑仕事にため息を植え付けます。夕べもまた、ひどい雨の降りでした。植え付けられたため息を、お日様がエネルギーに変えてくれることでしょう。
2003年7月24日 寺田潤史
↑これは妃袈里が学校で育てている朝顔 |
↑夏休みに入った妃袈里がシシトウの収穫を手伝う |
  | 野菜 | 品種 | 科 | 播種日 |
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にら 玉葱 葉ねぎ アスパラ なす 青しそ ししとう ピーマン ミニトマト 胡瓜 トマト インゲン オクラ にんにく 煎茶 自然卵 自家製味噌 |
スーパーグリーン 七宝甘七十 わかさまパワー ウェルカム 千両2号 自然発芽 つばきグリーン 京波、京みどり レッドメゴ ときわ地這 サンロード 黒種衣笠 スターライト 遠州早生 やぶきた ブラウン 自家米のこうじ |
ユリ ユリ ユリ ユリ ナス シソ マメ ナス ナス ウリ ナス マメ アオイ ユリ 海の精塩 |
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