週刊てーて ひらく農園から
「大暑がとうとうやってきた」
待ち続けた真夏の日差しが突然のようにやってきました。今までの涼しさに慣れてしまった私たちにとっては、満を持してやってきた大暑に四苦八苦です。
振り返ってみると、四月から七月までずっと雨続きだったような印象があります。五月の連休には、真夏のような暑さがいつもやってくるのですが、今年はありませんでした。雨が続いて、玉葱の収穫が滞り、結果的に丸々太った早生玉葱をたくさん畑から持ち帰ることが出来ませんでした。去年苗作りに失敗したサツマイモも今年はうまいこと苗が出来て、定植時期を待っていたのですが、遅れた玉葱の収穫のあとまた雨続きで、定植時期を失してしまいました。
砂地の畑が何箇所か存在していたころは、雨と雨の間にも畑を耕すことが出来たので、イモ類の栽培は得意中の得意であったのです。排水の悪い「とーと畑」がメインの畑になってからは、雨が続けば畑に入れない日々も続き、あきらめる野菜の品目も増えました。しかし悪いことばかりではありません。「とーと畑」に時間を割くようにしてきたので、長期作物(ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ、玉葱など)については排水が効くようになってきました。これは、耕してから時間がたって細い根が地中深く張り、水道(みずみち)を確保できているからだと推察されます。このことが発展すると、大暑がやってきても水を地下に蓄えることが出来るようになるでしょう。まだその段階ではありません。
鶏たちは、大暑の中でも食欲旺盛で、産卵率も落ちていません。えさにも飲み水にも入っている木酢自然液肥に唐辛子の生を多めに混ぜて精をつけるようにしています。
労働する僕たち自身が夏バテしないよう、飲料には気を使っています。うちで採れた枇杷の実を漬けて作った濃厚ジュースを薄めて飲むと、のどの渇きを癒すらしく、少し匂いに癖がありますがおいしく飲めます。恭さんが、僕や子供が朝起きると出してくれるのは、酢を薄めたジュースです。おやつに食べるアイスクリームは、うちで採れたブルーベリーで作ったアイスに自家製のブルーベリーのジャムをのせて食べます。今までお湯割で飲んでいた屋久島産の焼酎「三岳」には自家製の梅干を入れています。さすがに暑くて、お湯で割ることが少なくなりましたが、水分過剰になってきましたので、「三岳」に梅だけを入れて、ちびちびとなめています。
この暑さは、何とかしようという類のものではなく、この暑さを乗り越えることが一大事であるのです。労働する僕たち自身もそうですが、鶏たちや野菜たちもこの暑さを乗り越えていかなければなりません。乗り越えるというよりも、やり過ごすということでしょうか。涼しい時間帯には、納屋でキャベツやブロッコリー、カリフラワー、葉ものの種播きも始まっています。畑の乾いているうちに、秋作用の畝をたくさん作っておかなければなりません。が、第一の目標は、この暑さをやり過ごすことにあるのです。
明日八日は立秋。蝉たちのかさにかかった大合唱は、幼いころの遠い記憶を蘇らせて、子供たちの好きなようにさせてしまう自分に気付きます。
2003年8月7日 寺田潤史
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