週刊てーて ひらく農園から
「春秋夏冬」
今日のニュースで、今年のお米の不作が数字で裏付けられたために、この夏は冷夏であるとNHKのアナウンサーが言い切っていました。全国すべての県で作況指数が百を下回ったことが、公式に冷夏を断定する要因になったようです。同時にニュースでは、農作物の盗難が前年に比べて48%も増えたことを伝えています。農民の血と汗の賜物である農作物を盗んで販売するなど、とんでもない大罪であると断言していただきたいくらいのものであります。
商人というものは、物を右から左へと動かして利益を手にするものであります。僕も二十代を音楽のかたわらに商人として過ごしました。24時間スーパーとコンビニエンスストアの中間的な形のチェーン店で、店員としてレジ打ちや品だしをしたり、裏方として各お店を回ったりしていました。そこでは、今年盗難事件の被害の多かったスイカやサクランボ、輸入物のグレープフルーツなどの果物が常にお店の一番目立つところにバーンと販売されていました。これらの客寄せの看板商品は利益率も大きかったのです。一方で、野菜は重要視されていてもあまり安売りはせずに、いいものを少ない利益で販売するという手堅い看板役でした。お米や卵にいたっては、極端に少ない利益率で販売されていました。質のいいものはあまり値引きせずに正々堂々と売る、というような商人の姿勢を現場でまざまざと教えられたのでした。
農民のひとりとなった今、二十代を振り返ってみても、せいぜい「添加物の少ないものを売るということがそのものの作り手を応援することになる」くらいが関の山の考えでありました。どのような想いで物や野菜や果物が作られ育てられてきたかまでは、連想する余地もなかったように思います。今、農作物の盗難をするという大罪を犯している人たちには、やはりその連想が不足しているのでありましょうし、たとえ連想できたとしても、今はその連想が他人事になっているのでしょう。商人が物を右から左に動かすときには、作り手の想いも載せていってほしいと思います。
春の次に夏が来ないで秋が来て、そして日照りの夏がやってきて、突然に冬の到来を思わせる風が吹き出したこの頃であります。日本の四季は、全体に穏やかに移り変わってきたといえるので、民衆も全体に穏やかであったように思います。四季が乱れますと、民衆の心も乱れます。穏やかに天真爛漫に歩いていけたらなと思うしだいであります。昨夜、次女の朱里が、「大きくなったら、早く走れるようになりますように」とお星様にお願いをしていました。単純に、天真爛漫に生きることのお手本が身近に存在しています。
てるてるぼうずはどこいった? てるてるぼうずをつるしましょ
2003年9月25日 寺田潤史
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