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「鶏の性質」

 先週、鶏糞の運び出しのことを書いたばかりだが、今週も鶏のことを書いてみる。鶏糞の運び出しで、外に出ることを覚えた鶏たちは、土を穿り(ほじくり)返して虫を食べるという性質を再発見したようだ。運び出しの終わった鶏舎の中は、広々として止まり木をこんなに高く設置してあったのだと思うほどに、変貌を遂げた。そこへ、落ち葉を敷き床として入れると、ニワトリたちは盛んに足で落ち葉を蹴飛ばして虫を探し出した。それこそが鶏舎の外で再発見したことなのだ。

 もともと鶏舎の中でも、床を穿り返すのが好きであったのだが、たくさんの鶏がみんなで穿り返せばすぐに穿り返す場所はなくなってしまう。それに、鶏といえども踏圧はすさまじく、床を耕してあげても翌日には踏み固められてしまっているので、穿り返すには、僕がまた耕してやらなければならない。ところが、鶏糞の運び出しで、鶏舎の外の竹の葉っぱや藁や草の生えたところを穿り返すと、虫が必ずいると学習したのであるから俄然穿り返すことに精を出すようになったというわけだ。

 鶏舎の外に出た鶏を鶏舎に戻すのが最初は楽だったのに、外がいいことがわかると容易に鶏舎に戻ってくれなくなった。特にオスである。鶏舎の中では唯一のオスであるが、人間が近づいていけばすぐに大げさなしぐさで逃げるオスである。そのオスが外で穿り返すことを覚えたのだ。そして、鶏舎の中では飛んだ姿は一度も見たことがなかったのに、鶏舎に戻そうとすると高く飛び上がって逃げてしまう。捕まえるのに恭さんと二人で一苦労したくらいだ。もう二度と外に出さないぞと思ったけれど、そんなに外が好きならそうさせてあげることにした。

 鶏舎の周りを整備して、二畝分くらいの面積があるだろうか、周囲五十mほどを丈が二mの暴風ネットで囲んで、午後だけでも外に出すスペースを確保した。午前中にほぼ卵を産み終わるので、午後になれば外に出て好きなだけ土を穿り返すことが出来るようにしたのだ。ネットを飛び越えて外に出てしまう鶏も少しは出てくるであろうが、鶏だって出来るだけ好きなようにしたいに決まっている。そして、五年十年とたてば、二畝分の堆肥も出来上がるだろう。草取りも鶏任せに出来る。鶏舎から外に出ていると、子供たちも鶏に親しみがわくようで、名前をつけて餌をやりに行きもする。鶏を飼い始めて一年、どうしてこんなことに気づかなかったのだと思う。

 昨日、鶏をいただいてきたところの場長さんから電話があった。いつも一月末にいただいていた鶏糞籾殻堆肥が四月にずれ込むというのだ。例の鳥インフルエンザの影響で、逆に卵の売れ行きがよくなり、卵が不足しているというのだ。そこの卵なら安心であるからと、需要が増え、通常なら鶏の入れ替えをする時期であるのにもうしばらく卵を産ませることにしたそうだ。世の中何がおきるか本当にわからないものだ。まっとうにやっている人は、やはり報われなければならないのだろう。鶏の性質、鶏の気持ち、子供の性質、子供の気持ち、人間の性質、人間の気持ち、地球の性質、地球の気持ち(笑)、まっとうであるということは、耳を傾けることであるし、自分が変わることである。すべてのものがそう教えてくれる。

2004年2月12日 寺田潤史

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↑土遊びする鶏
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↑鶏舎を出て気ままに餌を探すのも自由な空間
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↑サニーレタスの苗(左はロケット)
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↑トマトの苗
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↑ニラも芽が出てきた
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↑葉ねぎの種はニラよりも小さい

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