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「長い流れの中で その四」

 「十年単位で物事を考える」という言葉を僕はよく使う。十年たったらどんなイメージを抱くか?どんなイメージにしたいか?どんなイメージのもとにどんな実践を積み重ねていくか?というような意味合いでこの言葉を使う。その根源には、十年たてばどんな土もよくなるものだ、という経験もある。逆に、十年ぐらいは我慢していかないと、土はそう簡単によくはならない、という戒めもある。と書いて、まだ十年単位の十年は、農の世界に入ってからは一度しか超えていないことに気付いた。でも、と開き直って、最初の十年と、真ん中の十年、今からさかのぼっての十年、と色合いは様々なものだ、と思い返す。

 これからの十年を考えてみると、僕たちの畑にとっては熟成期に入っていく十年だろうと思う。メインの「とーと畑」は、草一本もなかったところから、十年たってようやく一通りのものがそこそこは収獲できる、というちょっとした程度までになってきた。相変わらず排水の悪いところの出来はよくないけれど、排水のよくなった部分では、それなりの品質の野菜を安定して収穫できるようになり始めている。その「とーと畑」の変遷の過程を見てきたという経験は、そのまま草を見てきた、土に触ってきたという経験である。今でもマルチを張る作業などをすると、大変なごろ土の部分と、サラッとした土になった部分とがよくわかる。ただし、ここで勘違いしてはいけないのが、マルチを張るのに大変である土の部分は悪いわけではない。こんなごろ土の部分のほうが貯蔵力の高い玉葱を栽培できる、という事実も見てきた。人間の作業性が悪いだけなのだ。経験とは、その接したあらゆる角度からの多面的な見方ができる、ということなのである。人から見れば、今でも「とーと畑」というものは、とんでもなく大変な畑、と映るだろう。でも、僕たちから診ると、もう熟成期に入り始めたな、と映るのである。

 草を見て、畑の状況を把握していくこと、それが農民の本来の姿なのではないか?とこの頃思う。土壌診断をしなさい、という世の中の流れに逆行するような立場だが、土壌診断が悪いといっているわけではない。土壌診断に頼ってしまうと、自分の判断ができないままに十年が過ぎていくことになる、と思うのである。病院での血液検査のようなものかもしれないが、数値で判定されたその検査結果は、一つの根拠であることに変わりはない。でも、お医者さんは、まず最初に血液検査をするわけではない。お医者さんのやり方で患者を診断し、これは血液検査をして確かめたほうがよい、と感じるから血液検査をしましょう、ということになるのであろう。農民は、毎日畑という患者を診ているようなものだ。土壌診断のために、サンプルを採種して検査機関に依頼するまでもなく、結果は草が教えてくれている。草は、土が変遷していく過程によって変わっていく。でも、どの過程の土も、本来は病気などではないと思う。土壌診断は、土が病気だから、これこれこの成分が不足して病気になっている、だからこんな肥料を投入しなさい、という命令口調だ。一方草を見て判断するということは、その土に足りない成分を「草」自らが出現し一旦解決して、次の草にバトンを渡す、という天然のお医者さんとしての草の役割を評価することになる。つまり、十年かけて土壌を診断するということだ。

2006年3月16日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1Newレタスシスコキク科2005年10月20日播種2006年3月3日から収穫
2 ブロッコリー緑山アブラナ科2005年8月20日播種2006年2月1日から収穫
3 なのはなレタサイアブラナ科2006年9月22日播種2006年1月27日から収穫
4 玉葱もみじ3号ユリ科2004年9月28日播種2005年6月1日から収穫
5Newしろな京の四季アブラナ科2006年16月12日播種2006年3月16日から収穫
6Newサニーレタスレッドファイヤーキク科2006年1月12日播種2006年3月17日から収穫
7 さつまいもにんじん芋(干芋用)ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年8月29日播種2005年11月25日から収穫
9 さつまいも鳴門金時ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
10 春菊さとゆたかキク科2005年8月28日播種2005年10月12日から収穫
11 にんじん紅天2号セリ科2005年9月20日播種2006年2月21日から収穫
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22 赤鶏平飼自然卵

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