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 「直射日光」


 親父の初盆供養が終わり、秋冬野菜の準備に力が移りつつあります。この地方の初盆の儀式は、都会に住んだ経験のある人からすれば、何事だ?というくらいのものですが、寺田家にとってはこの儀式を世間並みに済ませることが一大事であったので、農作業は水やりだけにして、この三日間は礼服を着ていました。

 お盆前に、葉ものやキャベツ類の種まきをしたので、その苗床への水やりと、胡瓜とズッキーニも畑に植えましたから畑への水やりを、一日に二度づつはこなしました。これだけでも汗ぐっしょりになってその都度、シャワーを浴びて下着を替えるわけですが、ここでまた一つの発見がありました。

 汗疹(あせも)が背中にできました。十三日と十四日に、薄手のつなぎ服を着て水やりをやった途端に汗疹ができました。今年の夏は、厚手のつなぎ服ばかりを着ていて、暑いはずなのに汗疹ができないので不思議には思っていました。去年は薄手のつなぎ服で、汗疹だらけでした。それが、二日間薄手のつなぎ服を着ただけで汗疹になってしまったのです。すぐに厚手のつなぎ服に戻してみると、汗疹は悪化しなくなりました。まったく、顕著な結果です。はっきりとした科学的根拠を見つける余裕はありませんが、おそらく太陽の光の異常な強さに関係しているのではないでしょうか?

 昔から農民は、夏の作業時にはござを背中にしょって太陽の光から身を守ってきました。よく、内臓をやられてしまうから、と言います。加えて、太陽の光の異常な強さです。オゾン層の破壊と大いに関係しているでしょう。この直射日光をかわしながら、農民は夏を超えます。いつか来る秋の陽射しを待ちながら、灼熱の大地がたっぷりの雨に冷やされる日を待ちながら、残暑の濃い夏を越えます。闇雲に夏を越えたところで、からだはやられるばかりです。薄手の服を選んでしまったのは、お盆で気が緩んだからでしょう。片手間な考えでは、夏を越えることはできないという、今更ながらの発見があったのです。

                          2001年8月16日  寺田潤史

ズッキーニ播種後14日(定植後4日)の苗姿。

↑ズッキーニ播種後14日(定植後4日)の苗姿。

ネット被服の苗床。↓ 左がキャベツ苗、右はサニーレタス苗。

ネット被服の苗床。左がキャベツ苗、右はサニーレタス苗。



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