週刊てーて ひらく農園から
「玉葱、オクラ、そして大根」
この5月から野菜の各記録を、それまでの手書きからパソコンへと切り替えました。4月から使い始めた親父の遺品のマック(アップル社)でやってきましたが、それぞれのファイルの連携がとれないで、記録と集計と印刷という作業にとどまっています。6月にウィンドウズ(マイクロソフト社)搭載パソコンをホームページと音楽録音のために導入して、9月ごろから豆腐などの発注に利用し始めました。今、マイクロソフト社のソフト「アクセス」を利用して、ファイルの連携をとるべくマックからデータを読み込んでいるところです。
五月から十月の野菜販売の記録を見てみると、玉葱の販売量が1500Kg近くあって群を抜いています。この十一月は玉葱の定植の時期にあたり、この数字を見ると気合が入ります。それだけ皆さんが玉葱を使うということですから、大きな失敗の無いように畑を整えていく時間を確保しなければなりません。機械移植を導入する以前は、玉葱の苗がほとんど育たないで、春先に玉葱をほんの少し販売した程度でした。それを思うとこの数字は、玉葱収穫の頃のありがたさを思い起こさせてくれます。苗も順調に育ってくれていますから、今月後半は玉葱の2ウィークになりそうです。
オクラも、皆さんよく食べてくれました。半年で100Kg弱と、玉葱に比べれば十五分の一ですが、販売額は玉葱の半分ちょっとありました。オクラ畑にはほぼ毎日収穫に行くのですが、いつも僕を勇気づけてくれます。肥料もほんの少しだけにしてあるというのに(元肥は堆肥のみ、追肥もぼかし肥料を一度だけ)、涼しくなってもよく実をつけてくれるものです。僕が落ち込んでいると特に実をつけてくれるような感じで、
「君たちは本当にすごい。エネルギーを分けてくれているんだよな」
などと、何度独り言を言ったことでしょう?栽培中期のこまめな葉欠きと剪定、取り残しのないように注意深く腰をかがめて収穫したこと、栽培後期の気象条件から考えて剪定や葉欠きを一転して一切やめたことなどが、オクラのエネルギーを後押ししたと推察されます。
一方で、秋の大根は収穫皆無となりました。畑の状態が大根に合わないということでしょう。昨年までのつーつ畑とてーて畑が使えないことが、こんなに厳しく響いてくるとは予想以上でした。たーた畑ととーと畑の土を良くしていくほかはないと、気を入れ替えたところです。
どんなにパソコンで情報の記録が便利になったところで、野菜たちは、僕たちが動かなければ育ってくれません。僕たちが動いた分だけ、土は良くなってくれることをつーつ畑とてーて畑が教えてくれました。僕たちが動くことのできるように、パソコンを利用してみたいと思います。
2001年11月1日 寺田潤史
にょきっとアスパラ |
伸び盛り、早生玉葱の苗 |
ナスとオクラは隣り合わせ |
にら |
アスパラの群れ |
まだ咲くオクラの花 |
ご意見ご感想は、下記よりどうぞお寄せください。
このページの最初に 戻る