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週刊てーて ひらく農園から
「玉葱の植え付けが始まる」
ようやく玉葱の植え付けが始まりました。今年ほど、いろいろな面で大変な年はなく、アップアップの状態で植え付けが始まりました。雨の影響で畑に入ることができない日々が続き、雨が止まったら止まったで、堆肥置き場にしていたところの土地が売られるのが早まり、すべて堆肥をきれいに運び出さなければならなくなりました。そして、子供たち三人の風邪引きにより、妃袈里と朱里は保育園を長く休んで恭さんを家の中に釘付けにし、さらには恭さんまで寝込んでしまったという有様です。僕にもこの性質(たち)の悪そうな風邪は容赦なく襲い掛かりましたが、何とか仕事をしながらしのいできました。
玉葱の植え付けというものは、とても気持ちよいもので、ああ今年も始まった、という感慨があります。堆肥と牡蠣ガラをまいておいて、トラクターで軽く畝立てしてから、本畝立てし(きっちり畝立てしないと移植機の精度が劣る)、玉葱移植機で苗を植えつけていきます。ごろ土の畑の部分では移植機が苗を放り投げるだけで、うまく植えつけられません。そんなところは機械移植のあとに手直しします。今年は時間がなくなったので、紙マルチをするのをやめて裸地のまま植えつけることにしました。そのほうが植え付けは楽ですが、後の草取りの覚悟を決めなければなりません。
収穫と配達をこなしながらですから、玉葱の移植も少しずつということになります。アルバイトの鈴木康夫さんに補植作業をやってもらっているので助かっています。玉葱の苗が順調に育ってくれたので、気持ちは楽です。今年は寒さの来るのが少し早いせいか、苗につく虫が少なくて、欠株も少なく、例年時間をかけている夜盗虫とりもしなくて済みました。苗半作ということから考えても、苗がよくできているのならばどうとでも取り返しがつきます。今朝、七宝早生七号を植え終り、次のターザンを植え始めました。ターザンの苗質のいいことといったら、惚れ惚れするくらいです。スッと伸びて茎もしっかりとしていて葉色も淡く、欠株も少ないのです。
十二月の一日から、恒例の休養に出かけます。今年は十津川(奈良県最南端の山奥)の湯治場に出かけます。それまでに玉葱を植えつけてしまうという切たる願いはかなうでしょうか?それまで体がもってくれることも祈りたくなるような心境です。
二〇〇一年十一月二十二日 寺田潤史
片側2条のターザンが植わったところ。 |
七宝早生7号とターザン。 |
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