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「僕たちのオキテ その二」

 ネットであることを検索していて、河合隼雄さんの言葉に出会った。「個性化の道を歩む者は、腹背に敵を受ける厳しさを体験する。それは 『尋常な人(ひと)入場お断り』の道であることを覚悟しなくてはならない」というものだ。これは、強烈な言葉である。心理学としての言葉とは感じられないくらい、実践力を持った言葉だ。やはり、ここまではっきりとものを言わなければいけないのか?

 有機農業は、『尋常な人(ひと)入場お断り』の世界に近い。野菜を買う側からすれば、尋常な人では、とても長続きしない買い物である。尋常な人でなければ、長続きする可能性もある。そこに価値を見出し、生産者を支え、なおかつ自分のからだの声を聞くことのできる、そういう消費者になることは、相当な覚悟がなければ長続きしない。

 一方、生産者側からすると、農業が宗教団体と関連付けられたり、何とか農法のような一つの考え方に縛られた時、可能性の閉じた状態になってしまうことを憂慮する。僕たちは常に、ニュートラルな位置に立つ必要がある。植物とりわけ野菜は、農法なんて関係ない世界に生きている。もっと言えば、料理法だって、関係ない世界に生きている。彼らは、太陽めがけて意思を貫徹する、そのことだけに特化しているのだ。彼らの声を聞くことが、農業者のすることである。

 人間社会という曖昧な世界は、自然界を無視した世界である。その曖昧な世界で、人間を科学的にとらえる場合には、当然人間世界の曖昧さ、すなわち尋常な世界を排除した世界に身を置かないと冷静な判断はできない、そういうことは想像できるだろう。そのことを発展させ、心理学のみならずあらゆる環境で個性化の道を歩む者、という定義を河合さんはしたのであろうか?

 この頃は、ロハスやマクロビなどという言葉をよく耳にする。短縮言葉が好きな若い人特有の言葉だ。例えばマクロビオティックの食事の考え方は、一つの提案に過ぎない。それを勉強することが入り口であってもよいが、そこから自分の食事をよく考えることが大事だ。自分のからだの声を聞くこと、これが健康な人も病を持った人もしなければいけないことだ。自分のからだの声は、ほかの人では聞けない。医食同源という言葉もあるように、食のおいしさを自分のからだの声として感じること、それが自分を覚醒させる一つの道でもある。

 日本人の伝統的な食事は、味噌汁にご飯である。ここには、とても大きな意味が隠されている。自分のよく知っている味噌に、シイタケや鰹節、あるいは昆布や煮干しなどを用いて、出汁を合わせる。そして、季節の野菜や海の幸などを加える。それは、スープそのものだ。うちの場合を例に挙げれば、子供の成長栄養素を味噌汁で補う、という考え方でしっかりダシをとろうとした。だから、味噌汁は毎日強制である。子供たちが大人になって自分の子供を持った時に、そんなものいらない、と思えばそれはそれで仕方がないだろう。でも僕たちは、そういう育て方を選んだ。

 子供たちが個性化の道を歩むかどうか、それはわからない。自分のからだの声を聞き、自然界の声を聞き、この曖昧な人間社会をどう生きていくのか、それは僕たちにとっても一大事であるが、この視点を外したら、迷走することは自明の理だ。

2012年5月24日 寺田潤史


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