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週刊てーて ひらく農園から

「二〇〇一年は変化の年」


 今年のひらく農園は、機械小屋造りで明けました。倉庫に眠っていた角材やトタンなどを利用して、ひと月ほどかけて完成しました。また、苗床の移転とそれにともなって防風用の雑木を短くしたりして、周辺環境も変化しました。畑のデザインもさることながら、機能性のデザインも農作業の上では重要になります。しかしながら、どんなデザインも手に馴染むまでには時間がかかるものです。
 親父が二月二十三日に他界したことが、さらに大きな農業環境の変化へとつながりました。十年かけて育て上げた畑を手放さなければ相続税等を払うことのできない事態となりました。人間の世界は、常に人間の根幹にかかわることよりも制度を重んじる強烈な遺伝子によって支配されていることを感じます。この農業環境の変化で、たとえば今現在の畑の減収があったとしても、今後の展開しだいではそれが吉と出ないともわからないのです。ああこれでよかったんだと心底言えるようになるよう、土づくりをしていきたいと思っています。が、今までの流れから、今年ほどしんどい年はなかったというのが本音です。
 四月からは、娘二人を同時に保育園に通わせるようになり、歩調をあわせるように親父の遺品のコンピューターがやってきました。あまりの変化に体がついていかずに、五月には体が悲鳴を上げました。日照りの夏もやってきました。降り出したらやまない雨との抱き合わせで、綱をわたる秋の日々も遠い昔の話のようです。
 野菜を買ってくれているお客さんの一人の方が言いました。
「厄年でしょう?昔の人はよく言ったもので、男の人の四十一才という年になれば、体の無理聞かなくなっていろいろあるってことでしょうね」
と。本当にそう思います。子供の成長もそうだけれど、大変なときこそが華だという実感はあとから味わうものなのかもしれません。

二〇〇一年十二月二十日 寺田潤史

2001年は機械小屋造りから始まった

2001年は機械小屋造りから始まった

つーつ畑はもはや懐かしい。草の勢いが地力

つーつ畑はもはや懐かしい。草の勢いが地力

を物語っている。

とーと畑がメインの畑になってほしい。

とーと畑がメインの畑になってほしい。



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