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虫殺しの日々である。この秋は暑くて、いつまでも虫たちは元気だ。蛾の幼虫であるヨトウムシ(ヨトウガ、ハスモンヨトウ)やシンクイムシ(ハイダラノメイガ)が盛んに野菜を食べている。それを僕が、片っ端からつぶしにかかっているわけだ。そしてまた、家の中においては、ゴキブリが大量にはびこっている。それらも片っ端からつぶしているのだ。
畑は、台風のたびたびの発生で、生育の遅れているものが多い。9月20日ごろ種を播いた大根は当初シンクイムシだらけで、これはダメかと思わせた。葉大根としての収穫に行くたびに、シンクイムシをつぶし続けた結果、ようやく虫からの立ち直りを実感できた。今はもう葉大根としての収穫は終わっているので、飛んでいる蛾を見つけた時だけ虫退治をしている。ある程度の大きさまで寄り添ってあげれば、あとはもう大方大丈夫なのである。人間で言えば、高校生くらいまでの見守りが必要だということだろう。
玉ねぎの苗床には、ヨトウムシが大発生した。雨が続いたりして、苗床を確認しないで数日放置したら、苗が片っ端からヨトウムシに食われていた。ネットを設置し、ネットの裾も土に埋め込んでおく、という例年通りの苗床であったにもかかわらず、大発生してしまった。毎日数十匹を見つけ出してつぶしてきた結果、ようやくヨトウムシは減ってきたところだ。が、毎日ネットをめくって確認する作業は欠かせない。
サニーレタスなどの収穫が始まった。ここにもヨトウムシなどがいる。そして、レタスに付くアブラムシ(タイワンヒゲナガアブラムシなど)も産卵しだしている。収穫後の虫退治もまた時間がかかる作業だ。もう末期の収穫となるオクラにもまだ虫がいる。カメムシやら蛾の幼虫やら。こちらは、見つけ次第、下に落として足で踏みつけている。
夕方、人参の畝の間を、三角鍬で耕したのだが、ここには蚊の大群がまだやってる。鍬を持つ手を休めて、蚊を叩く。今日のように風がないと、まだまだ蚊は元気なのだ。さすがに蚊の動く速度は落ちてきてはいるので、手で叩く命中率は上がるけれど、作業の邪魔になることは変わらない。
何を収穫しても、何を作業しても、常に虫を殺している。殺虫犯である。真冬になれば、殺虫犯からお役御免となる。台所でも、ゴキブリ殺しだ。ゴキブリの親玉はたまにしか見かけないが、子を山ほど生んだようなので、エサとなるものがあればアリのような大きさのゴキブリが山ほどいる。近年、こんなにゴキブリの子が大繁殖したのは初めて見た。親玉なら、スリッパをはいた足で踏みつければよいが、小さなものは手で指で片っ端からつぶしていく。音を立てれば、さっと散らばって逃げてすきまに入ってしまうから、そっと片っ端からつぶしていくのだ。毎晩何十匹と退治して、生ごみまできっちり無くしてしまっても、次の日にはまたうじゃうじゃ出てくるのだ。冬まで、こちらも持久戦である。
無農薬の野菜栽培とは、虫を手でつぶすことなのか?と今更ながら思ってしまう。虫をつぶさなかったら、野菜がやられてしまうのだから仕方がないね。
2013年10月31日 寺田潤史
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1 | 葉大根 | 源光 | アブラナ科 | 2013年10月1日播種 | 2013年10月25日から収穫 | |
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2 | 在庫少 | ミント | (自)ミント | シソ科 | 2013年3月10日播種 | 2013年4月13日から収穫 |
3 | にら | サンダーグリーンベルト | ユリ科 | 2007年2月14日播種 | 2013年3月5日から収穫 | |
4 | オクラ | スターライト | アオイ科 | 2013年5月10日播種 | 2013年7月16日から収穫 | |
5 | バジル | バジル | シソ科 | 2013年8月1日播種 | 2013年9月4日から収穫 | |
6 | にんにく | 上海早生 | ユリ科 | 2012年10月30日播種 | 2013年4月27日から収穫 | |
8 | 在庫少 | 葉ねぎ | わかさまパワー | ユリ科 | 2013年1月10日播種 | 2013年4月9日から収穫 |
9 | 在庫少 | 空芯菜 | エンツァイ | ヒルガオ科 | 2013年3月10日播種 | 2013年6月25日から収穫 |