「２０１３年の総括　その３」

　今年、僕の中で変化があったことの一つに、サッカーをする、ということがある。小学１年生になった長男の相手である。まだ保育園年長だった２月頃から、雨さえ降っていなければ、ほぼ毎日ボールを蹴ったのである。夕方の仕事の一段落した時間だが、この頃は日没が早いので真っ暗になってからライトをつけて、長男の相手をする。ホームセンターで、２００ワットの電球を買ってきて、物置の軒下の雨の当たらない場所に設置し、駐車場を照らすのだ。

　長男が保育園年中に上る前の３月に、サッカー少年団の説明会を聞きに行った。そこでコーチをしている一人が、少中学時代の同級生であり、同窓会で会った時に「サッカー少年団に入ってくれ、保育園でも構わないから」と言われ、エネルギーを持て余している長男を少年団に入れようとした。しかし、その時少年団の監督に「せめて年長になってからにしてくれ」と言われた。サッカー少年団としての歴史はそこそこあるらしいが、小学１年生からの入団が規定だったようだ。そして、一年待つと、保育園年長児を新規で入団させることになったらしい。

　保育園年長の４月からサッカーをはじめた長男だが、最初はただ通っているだけだった。秋ごろには、「小学２年生になったらサッカーやめる」とまで公言していた。ところが年が明けて、２月頃になると、急に家でサッカーの練習のようなものに付き合わされるようになった。しかし、練習は長続きせずに、１対１とか、２対１などで試合形式ばかりやるようになった。これが面白かったらしい。３月にははじめて保育園児の試合があり、サッカー熱が次第に増していった。

　小学校に入学したあとも毎日試合形式のようなものをやらされ、しかし、それが結果的にサッカーをさらに好きになり、シュートからゴールへの欲と、ボールを奪う欲、ゴールを奪われない欲が出るようになった。小学２年生の人数が少ないために、２年生の試合にも必ず長男が出場するようにもなった。役割は点取り屋であるが、守備をしてボールを奪うのが特徴だ。連れ合いはバスケットボールを中学、高校でやっていたのだが、長男のボールに対する腰の低い姿勢が気に入っているようで、長男の試合には必ず付いて行って、ビデオを撮るようにもなった。

　僕はもともとサッカーを見るのが趣味だから、ヨーロッパのサッカーを見ていたのだが、いつしか長男まで見るようになって、選手の名前も覚えるようになった。小学１年生でどうしてここまでサッカーが好きになったのか、とても不思議な気がする。でもまあ、持て余すはずのエネルギーを、ゲーム機ばかりに費やすことを思えば、カラダを動かしているほうがずっといい。好きなことをやるのは応援するスタンスだから、この冬には、鉄の枠のサッカーゴールでも作ろう。

　僕のカラダは炎天下で悲鳴を上げたが、冬になった今も、毎夕汗だくになって下着を替える。おかげで、風邪をひく度合いが少なくなった。この頃は、僕が長男にパスを出してサイドに走り、パスを折り返させて僕がサイドからセンタリングをし、ゴール前に走りこんだ長男がシュートをする、という練習ばかりさせられている。できればそれをヘディングシュートしたいと言う。子供がヘディングシュートできるようなボールを蹴るのはとても難しくて、汗だくになってもなかなかうまくできないのだ。でも、うまくなってやるぞ！

2013年12月19日　寺田潤史

バックナンバーへ

ご意見、ご感想、お問い合わせは、下記よりどうぞお寄せください。

★　ひらく農園の野菜の入手方法

☆　このページの最初に戻る