あっという間に師走に入ってしまった。本当に１年を過ごしてきたのか？と思うくらいに何もしなっかったような気になる。実際には、何をしたのかというよりも、この１年を切り抜けられそうなことのほうが満足である。何もなかったものはと言えば、台風の直撃が一度もなかったことである。これは、とても大きなことで、何年ぶりのことだろうか？近くを通った台風で、少しの被害はあったけれど、大崩れするようなことがなかったのは嬉しいことだった。

　去年までの台風被害からの教訓で、今年は根菜を重点的に作付けた。その代表がサツマイモで、ゴボウも多めに作付けた。これは正解だった。一方で、玉葱とジャガイモは失敗に近い。それには理由がある。玉葱やジャガイモの収穫期に出荷が忙しすぎて管理に手が回らない、という理由だ。サツマイモやゴボウは収穫期間が圧縮されておらずに長い期間に分散できる。少しずつの収穫が可能なのだ。夫婦二人の労働力をよく考えていかなければいけない。

　夏秋中心の、オクラやニラは好調だった。７月から１０月までの４か月間は、オクラの収穫で生活のリズムをとったくらいである。出荷するファーマーズマーケットの店舗が増えたので、来年はオクラの作付けを増やすかどうかも検討しなければいけないだろう。しかし、オクラの収穫時間が増えると、悲鳴を上げるのは僕であることも考えなければいけない。

　僕のからだは、長男とのサッカーの練習のおかげで、風邪をひくことが少なくなった。サッカーで疲れるので、睡眠時間を多めにとることも関係しているだろう。その長男のサッカー、順調に上達はしてきているようだ。実のところ、本当に上達しているのかいな？という気持ちが練習している時には強い。今日ふとしたことから、去年の今頃の長男のサッカーの試合のビデオを見る機会があった。長男が２年生で、３年生の試合にトップ（フォワード）のポジションで出ているビデオだった。それは、それは下手だった。力強さもない。ああ、１年で確かに上達しているのだな、これほどまでに１年で違うものなのだな、とびっくりした。

　長男の所属する地元サッカーチームは弱い。どの学年も弱い。だから、長男は上の学年に呼ばれて試合に出る。今年は２つ上の５年生の試合にも出るようになった。しかし、あの年代の２学年の違いはかなり大きい。からだの大きさが決定的に違うのだ。それでも、ボールを受けてすぐにパスを出せば、からだの大きさは克服できる。良いパスを出すシーンは何度もあった。３つの学年で試合に出る経験は貴重である。強いチームにいたらそうはいかないだろう。

　コンクリートの駐車場で、僕が長男とやる練習。ひざを痛めないための運動。止めて蹴るボールの受け渡し練習を長めに。僕がキーパー役でのシュート練習（フェイント多め）。膝から上でボールを受けて前に出てシュートを打つ練習。バルセロナ的な細かいパスをコンテナ並べてシュートまで。センタリングとセンタリングからのシュート練習。１対１。最後にヘディングシュートを、左右からやって終了だ。この頃はライトをつけて練習を始めている。その前の夕方の時間には、長男一人で個人練習。さあて、此処から先が大変だ。

2015年12月3日　寺田潤史

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