喉に何となくjイガイガを感じて三日目、これはこのままでは熱が出るかも？と感じて、近所のお医者さん(野菜のお客様でもある)に行った。カルテを見てもらうと、去年の３月以来である。そんなにお医者さんにかかっていなかったんだ！とびっくり。以前は、年に３〜４回はかかっていたような気がする。まだ、熱は平熱なんだけれど。

　ついでに、顔面と手首にできた湿疹の薬もだしてもらう。この頃の笹薮伐採の作業で、多分イラガか何かの死骸でも降ってきたんじゃないかと予想している。というか、それくらいしか心当たりのないようなかぶれである。こちらは、数年に一度くらいの割合で、６月ごろの木々の茂った場所の、草刈を軽装で行った時に出るかぶれ症状なのだが、冬に出るのは初めてである。

　喉の違和感は、やはり疲れを伴うので、抗生剤とともにロキソニンを飲んで一時的に体は楽になる。二日ほどゆっくり睡眠をとりながら、最低限の出荷をこなすが、なかなか治らない。三日目には熱が上がる。鼻水もほとんど出ないし、タンが絡まない限り咳も出ない。喉の痛みだけで熱が出ているようなものなのか？食欲もある。しかし、熱が上がると、寝ていてもしんどいことこのうえない。そんな時には、やはり湯たんぽである。湯たんぽで手と足を暖めるだけで、かなり心地よく眠ることができる。抗生剤が効いてきたと感じたのは、４日目になってからだ。もうこうなったら、しっかり治さないと後に響く。とにかく眠る。最低限の仕事をこなして、ひたすら眠った。

　この風邪、子供からもらったと思うのだが、子供たちは大したこともなく治まってしまっている。症状が出るのにも時間がかかるが、治るにも時間がかかる。年を重ねたことの顕著な特徴である。一年の疲れが出たということかもしれない。なんやかんやで年末年始も毎日仕事だったし、この一年で休んだのはお祭りと法事くらいかな。これはやはり子供と毎日サッカーをすることで、しっかり睡眠時間をとるようになったことが効いているだろう。でも、たまにはダウンして、熱を出してカラダの何ものかを熱処理したほうがいい、と根拠なく思っている。熱を出すことにもすべて意味があるのだろうし。

　子供たちは、部屋にいる時間の長い僕が気になって、好きなことを思う存分できなかったり、テレビの音量を気にしたり、なんでお父さんいるの？というところだろう。風邪をひいても、子供のテレビの時間を減らすことができるなんて、素晴らしい。テレビで凶悪犯罪や推理もののドラマばかりを四六時中放送していることのほうが、未成年者の犯罪を助長するようにも思うのだけれど。模倣犯の多い時代でもある。寝ていると様々なことが頭をよぎる。夢の種類も数も多い。夢を見たということは、眠っていたということでもあるから、カラダは快方に向かっている。

　これから春に向かって畑作業は目白押し。去年の今頃は、ジャガイモの種芋を植え付けはじめていた。夏野菜の種播きもしなければいけないが、まだ品種の選定も行っていないのだから、種屋さんへの注文もまだだ。畑の準備もしなければいけない。明日からは雨の予報である。慌てるな、と気候が伝えているかのようだ。

2016年2月11日　寺田潤史

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