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「いつの間に真夏」

 ついこの間まで毎朝の受粉と収穫に追われたズッキーニは、もはや風前の灯。その代わりに、胡瓜やナス、ピーマン、ししとうなどの収穫に追われているのだから夏も真夏になるわけだ。気がつけば七月。七月初旬と言えばナスの葉や実を食害するニジュウヤホシテントウが、葉の裏に卵を産み付ける時期だ。

 全く手を付けていなかったナスやピーマンの整枝作業だが、この時期になっては他の仕事を差し置いて時間を割かなければいけない。もうすでに樹自体はしっかりとした幹になっているので、枝や葉を落として支柱をあてがうだけでよい。しかし、数はたくさんあって、時間の確保が必要だ。ナスのニジュウヤホシテントウは、卵が孵ってしまうとそれぞれの葉に幼虫が移動してしまうので、卵の集積を見つけ出してはすりつぶすのが一番手っ取り早い方法なのである。

 もちろん、卵が孵ってしまっても、それぞれの葉を一枚一枚めくって潰していけばよいのだが、できるだけその量を少なくしないと時間ばかりを費やすことになるのである。最終的には、卵から孵った幼虫が葉を食べ、そこで成長してまた夏の根本の葉の裏側で蛹になり成虫へと生まれ変わるのだから、それだけは絶対に阻止しなければいけない。成虫が大発生したら、もうこれはナスを売ることなど皆無に近いことになる。

 ナスの整枝作業をしながら一枚一枚葉の裏側をチェックし、ふと思う。ナスってそんなに大事なものか?そう、それは大事かどうかの問題ではなくて、農民としてのプライドのようなものであろう。ニジュウヤホシテントウに茄子畑の天下を取られたくない、と言ったら言い過ぎだが、一つ一つの作業を納得のできるところまで達成しないと嫌なのである。これが時間のかかる作業であるから、いつの間にか時間はどんどん過ぎていき、季節が移る瞬間を見逃してしまうことになる。もっと言えば、季節はナスの葉の裏側に集約されるなら、季節を味わうこともまたナスの葉の裏側に妙味がある、と言えるのかもしれない。

 ナスの葉の裏側と同じように、地這胡瓜の葉をめくって収穫に追われる胡瓜は、腰の痛さとともに夏の時間を奪いとる。そうして、もうすぐ収穫の始まるオクラは、さらに夏を追い詰めてくれる。収穫の始まっている南瓜など、重い夏は一瞬で終わるからカワイイものだ。5月からずっと毎日四〇袋弱の収穫をしている青シソと相まって、怒涛の早さで夏を送ることになるのだ。夏を越せるかどうかよりも、気がついたら秋であることのほうが怖い。

 夏って一体何なのだろう?子供の頃の夏休みのイメージは、きっと現代の子供にも受け継がれているのだろうけれど、僕達の夏は、子供と大人を分断する夏のようである。「あー、俺にナスとピーマンとししとう(あっ、トマトもあったっけ)の時間を一週間分おくれ!」と叫んだところで、誰も時間をくれはしない。時間は常に自分の側にあるのだ。自分の側と言ったって、側であるから家族の分まで時間を抱え込んで、反対側にある世間様に時間の見返りをお金で返していくことになる。その世間様の中で子供たちがやっていけるように、あーだこーだと時間を費やしているのだから夏はあっという間に来て去っていくだろう。

2016年7月1日 寺田潤史


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