★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店
暖かさのまま師走に突入し、すでに二十四節気の大雪を過ぎた。大雪の名の通り、北海道方面は雪であるらしく、こちらもようやく冬の風が吹きはじめて、少しは師走らしくなってきたところだ。しかし、まだ有機農業仲間の忘年会の日取りも決めていないし、まきの木の剪定や掃除の予定もたっていない。只々収穫と出荷や玉葱などの植え付け、子どもたちのあれこれに明け暮れている。こんな総括と名を打って一年を振り返る、こうでもしない限り年末モードに入ることができない、本当に心に余裕のない今年の師走である。
今年もいろいろなことがありすぎて、思い出すにはきっかけがほしいくらいだ。とにもかくにも、気候の凄まじさだけは近年に更に拍車をかけた一年だった、と言っていいと思う。気候の落差、これに尽きる。雨の量が一度に半端なく多い、これは今年も相変わらずだったが、9月の台風と大雨の連続は、全国的な野菜の高騰の要因となった。先の秋に代表される気温の落差は、寒さと暑さが塊として交代でやってくるような有様で、結果的に9月の打撃から秋野菜が立ち直るという良い面ももたらした。
うちの野菜に関して、今年最大の失敗は、サツマイモの植え付けをできなかったことだろう。5月6月7月の出荷の忙しさが、育ったサツマイモの苗を畑に植え付ける時間を捻出できないという事態につながった。植え付け時期に雨が多くて畝を立てられたかったこともあったのかどうなのか、それすら思い出せないような忙しさだったと思う。うちのサツマイモを楽しみにしていた方々には、残念な思いをかけてしまった。サツマイモのない秋冬は、初めての経験かもしれない。来年はなんとしても挽回したいと思う。
夏秋の活躍した野菜は、何と言ってもオクラであろう。遅い種播きだったので収穫はじめも遅かったし、8月までは通常のオクラの収穫だったと思う。それが9月10月と収穫に大きな伸びがあり、予想外の売れ行きになった。こういう時、普通は来年も二匹めのドジョウを狙うところなのだろうが、二匹めのドジョウを狙ってよかった経験はないに等しい。来年も、70メートルの畝ひと畝の作付けにして留めておこうと思う。70メートルふた畝を収穫するなんてことは、悲惨な状況になること間違いなしだろうだから。昨日オクラの樹を刈払い機で刈ってオクラの幹を片付けたが、よくぞここまで太い幹になってたくさんの実をつけてくれたものだと感心したり、感謝したり…。毎日毎日オクラの収穫と仕分けに時間を費やした夏秋が、遠い昔のようだ。
来年も非常に厳しい気候になるだろう。それでもまた、季節がやってきてくれることを祈って、忘れた失敗から心機一転して種をまくだろう。
2016年12月8日 寺田潤史
ご意見、ご感想、お問い合わせは、下記よりどうぞお寄せください。
1 | 小松菜 | きよすみ | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | サニーレタス | 晩抽レッドファイヤー | キク科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
3 | フリルレタス | ダンシング | キク科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
4 | 水菜 | 早生水菜 | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
5 | しろな | 京の四季しろな | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
6 | 春菊 | さとゆたか | キク科 | 2016年9月20日播種 | 2016年11月23日から収穫 | |
7 | ロケット | オデッセイ | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
8 | 葉ねぎ | わかさまパワー | ユリ科 | 2016年9月10日播種 | 2016年12月23日から収穫 | |
9 | べかな | はまみなとべかな | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 | |
10 | ミント | (自)ミント | シソ科 | 2013年3月10日播種 | 2014年1月13日から収穫 | |
11 | 玉葱 | もみじ3号 | ユリ科 | 2015年9月29日播種 | 2016年6月1日から収穫 | |
12 | 葉付き人参 | 三寸 | セリ科 | 2016年9月21日播種 | 2016年11月15日から収穫 | |
13 | 大根 | 源光 | アブラナ科 | 2016年9月20日播種 | 2016年10月23日から収穫 |