先週末、確かに大寒波襲来は大袈裟ではなかった。畑で収穫することだけでも一大事である。普通はあの寒さでは、収穫は休みだろうな、と思いながら少し自重した。その分、葉物類の種播きを納屋で進めることができた。１月の出荷はできるだけ抑えて、２月以降に照準をあわせることにしよう。畑の後片付けを進めていくことと、夏を乗り切る体力を貯めておくことも、１月の大きな仕事である。

　心配した三女の京都大阪旅行は、無事であった。京都で雪が舞う程度を経験しただけで、大阪に早めに移動したらしい。だから、ほとんど雪の遭遇していない旅行だったようだ。日曜日の京都の駅伝の映像を見ると心配してしまったが、本人は「もっと雪に触れたかった」と言っていた。ただ、夜行バスで土曜日の朝に京都について早々、親子丼定食を食べたらしく、お腹の具合が悪くなったことが誤算だったようだ。大阪への早めの移動は、一刻も早くホテルにチェックインしたい、という理由だったのだ。まあ、日曜日は大阪を堪能したようだが…。

　長女のドイツ留学手配が一段落したと思ったら、大学に提出するスウェーデン留学の申請書類作成で、頻繁に長女からメッセージが入る。８月の松本市での小澤さんの室内楽勉強会の締めくくりコンサートを終わってから、直行でスウェーデンに行くという強行スケジュールを組んできた。コンサートの次の日にスウェーデンに着きたい、なんていう旅程を探さなければいけない。長女が探すと、片道２５万円とかいう数字が出てきたらしく、結局またこちらで探すことになった。

　中部国際空港を使うには、松本から乗り合いタクシーを利用しなければ間に合わない。羽田発では全く間に合わない。あれこれ探すと、松本を２３時ごろの夜行バスで乗り継いで成田に朝到着できるものがあった。スウェーデンのストックホルム着では、国際空港を使わない方法があった。それなら翌日の夕方到着できる。長女は、自分の都合のよい時間にメッセージをよこすのだが、こちらは仕事中である。出荷の時間が制限されているので、途中で何度もメッセージから中座する。その日は、その日中に大学に提出しなければいけなかったらしい。綱を渡っているようである。

　ドイツ留学は自費だが、スウェーデンは学校が持ってくれるので、許可が出るまで航空券を予約することもできない。だいたい短期留学のセミナーの詳細すらまだ発表されていないのだ。娘もスウェーデンにメールを送ったそうだが、翻訳ソフトを使うとしても、あいつが英語で文章を書くことができるのか大いに怪しい。そこで、iPhoneで同時通訳できるようなアプリを探して伝えた。同時通訳でなくても、英語には慣れておくようにという意味も込めて。

　そのアプリを、こちらでは長男がやたらと使い始めている。サッカー選手になってヨーロッパに行く、という夢を持っているので、英語には興味津々なのである。まあ、サッカー選手になれなくても、英語は知っていて損はしないだろう。プレミアリーグハイライトなどで、アナウンサーが英語だと、聞いているだけでも発音の習得にはなるね。

2017年1月19日　寺田潤史

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