寒い冬が続いている。毎日のように１０数メートルの強風が吹いた。昨日も寒くなる予報だったが、日の当たる場所はぽかぽかで、ここぞとばかりに葉ものの植え付けを進めた。寒い日が続けば、たまにぽかぽかとした日差しを受けると、とても幸せを感じる。暖かいっていいもんだ、としみじみと仕事が進むことが楽しいのだ。

　と思ってる矢先、今日は雨が降り出して、冷たい冷たい雨となった。冷たいなんてもんじゃない。凍えそうである。いっきに収穫をして、いっきに野菜を調整して洗う。途中、薪ストーブで温めておいたお湯をバケツに入れて、手を突っ込む。冷たすぎて冷たすぎてお湯に手を入れなきゃ死んでしまいそうなのだ。冷たい雨が、ここまで冷たいこともめったにない。強風の寒さとは、まったく質が違うのである。

　アコースティックギターを、とうとう手に入れた。実に、３１年ぶりのギターの買い物である。これには伏線がある。ソフトバンクの携帯電話の契約が長期であるので、その特典としてポイントをもらった。そのポイントを使って、庭木の剪定用のバリカンを新調した。毎年の暮れにホソバの樹の剪定をするのだが、先の年末に剪定をしようと思ったときには動かなくなっていた。何度もコードを切断しているのだが、今回はコードの断線ではないようだった。古いバリカンも３０年選手だから、壊れたって不思議のない年数だし、バリカンの刃は悲惨な状況だった。

　ポイントは以前から使っていたが、そのままヤフーのサイトでヤフーのＶＩＳＡカードを作って数千ポイントが手に入ることを狙って、今回は勢いで進めた。もともとプレミアム会員だし、結構利用しているので、うまく買い物をすればポイントを多く獲得できる。通常は、そこまでポイントに固執しないけれど、ギターを買うのは安くない買い物である。自分の買い物にお金を使っていいものか？という思いが、免罪符としてのポイントを求めたのである。

　ギターに関しては、かなり慎重に選択をした。良いものがなければ、何か月も待つ予定だった。地元の大手楽器チェーン店に足を運び、最近のアコースティックギター事情も聞いてきた。そこへ、ネットで新しく出てきたのが、今回買った１９７９年製のオベーションギターである。これはちょっと古いかと思ったが、程度は良さそうだし、珍しくオベーションなのにエレクトリック出力のない単なるアコースティックギターバージョンであった。しかし、古い。現在所有している１９８４年頃生産のオベーションエレガット（エレクトリック出力もできるクラシカルギター）よりも古い。２００１年製のオベーションなどと比較しながら迷いに迷った。

　ギターをネットで買うのははじめてである。ギターに触れないまま買うなんて！しかし、オベーションギターは３０年以上も弾いているし、その年代に近いものである。念のために、お店にも電話して聞いた。そして、１万７千ポイント近くも手に入ることを確かめて決断した。届いたギターは、想像以上のものであった。ほとんどあまり使用されていなかったのではないか？と思えるものであったし、これは大いなる掘り出し物かもしれない。おまけに、今夜、三女が帰宅すると、このギターのために１万円出資してくれるというのだ！

2017年2月9日　寺田潤史

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