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「進む方向が決まると頑張ることができる その3」

 長女の短期留学は、スウェーデン語がわからないことと、英語でのコミュニケーションがうまくできないことで悪戦苦闘している様子である。オーケストラ、木管五重奏、金管アンサンブル、個人レッスンとこなすことはできているようだ。音はあくまでも音だからある程度は通用するだろうが、どこをどうやれ、という指示は言語がわからないとどうしようもない。ドイツ短期留学の時と同じ先生がいたり、東京での外国人講師レッスンの時に面識のある先生がいたりと、それなりに経験がものをいう瞬間もあるようだが…。

 言葉は重要だ。だが、言語を超えた理解も重要である。相手が何を欲しているかを理解するように努めると、案外理解できることは多い。しかし、長女の場合には、専門性であるがゆえの、わかりやすいことと、わかりにくいことがあり、後者の場合は厄介でもある。日本で師匠をはじめとした先生方に言われてきたことは理解しやすいが、ヨーロッパで初めて教えられるようなことを理解するのは難しいだろう。スイス人で日本語を話せる人と友達になったり、チェロの日本人に聞いてみたりと、まったくダメな環境でもなさそうだ。

 ストックホルムの朝は気温13度まで下がったようで、ほとんど冬のようであるが、日本の8月は9月下旬のような様相を呈してきた。涼しいのはいい。人間にとっては楽だ。だが、8月には8月の暑さが野菜たちには必要だ。野菜たちは、人間と違って進む方向が常にはっきりしている。進む方向がはっきりしていないということが存在するのは、人間だけであろう。

 野菜、たとえばオクラ。オクラは、花を咲かせて実を大きくしようとする。成熟期には、葉を伸ばそうとする力は後回しで、とにかく実を肥大させようとする。栄養成長よりも生殖成長を優先させるのだろう。花を咲かせた後のオクラを成長させるのは、花を咲かせる以前に育った葉である。オクラの実のついているすぐ横の葉は、収穫時にはまだほんの幼い葉である。その葉は未来のオクラを成長させるのに必要な光合成の役割を担うのだろう。生殖成長は優先させるが、栄養成長も並行して行っていることになる。これらは、僕が20年以上のオクラの栽培で観察したことであり、生物学者や農学者の研究は知らない。

 そのオクラの実の育つ段階、人間で言えば3歳か4歳のころだろうか?そのころをねらって蛾の幼虫がオクラの実を食害する。そのガの幼虫は、何世代か前の葉に卵を産み付け孵化して、何世代か後のオクラの実を狙うのである。ここでいうひと世代は、葉っぱ一枚のことだ。虫たちもまた、進む方向がはっきりしている。葉や実を食べてカラダを大きくし、また卵を産み付けるということに特化している。僕はオクラの実を目的としてオクラを作付けているので、虫の卵や幼虫は片っ端からひねりつぶしていくが…。

 あまりに収穫と出荷が忙しすぎて、秋冬作の準備が遅れている。これは、この夏の天候不順の影響で野菜が全国的に不足気味だからかもしれない。秋冬作という進む方向ははっきりしているのに、時間を作り出せない状態というのは、これまた人間特有のジレンマか?幸い週末の長男は岐阜遠征でいない。子供のサッカーは親の時間を食いつぶす。

2017年8月17日 寺田潤史


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9 玉葱七宝早生7号 ユリ科 2016年9月23日播種 2017年5月1日から収穫
10 ミント(自)ミント シソ科 2013年3月10日播種 2014年1月13日から収穫