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「カラダもココロも温まる その4」

 今年もあっという間に時は流れていく。もう2月だ。世間の野菜高騰のおかげで、1月も出荷に追われていた。これだけ寒い日が続くと、野菜はもう成長速度を限界まで落としている。人間様がもっと早く成長するようにと急いても、野菜も早く成長したいと思うのかどうなのか、でも0度前後に終止するような毎日では無理に決まっている。野菜の色もあせ、葉先は寒風でやられている。収穫にも時間がかかる。野菜にも限りがある。あとひと月踏ん張ったなら、3月は暖かくなるだろうか?いや、なってもらわなければ困る。

 次女の大学で、借りている奨学金の書類の提出を求められた。親の平成29年分の所得を書いて提出するのだ。正月に次女が帰省した時に言われていたので、確定申告の計算は1月10日頃までに済ませておいた。金額だけ伝えてそれでよいと思っていたのだが、大学側は確定申告の控えをほしいと言ってきたらしい。慌てて、電子申告ソフトを立ち上げ、ソフトウェアをアップデートし、計算してあったエクセルから書き写して、確定申告をその日のうちに終えた(電子申告は2月15日以前でも申告できる)。

 次女のおかげで、いつも3月になってしまう確定申告を1月のうちに済ませることができた。やれやれと思っていると、今度は長女から電話があった。長女の師匠である大学の教授に、長女がドイツへの留学を相談したのだった。大学を4年で卒業しないで、一年伸ばして、ドイツの音楽大学へ入るという選択肢があり、それを師匠は応援してくれそうである、ということなのだ。ややこしい話だが、ドイツの音楽大学入るには、こちらの大学を卒業してからでは入れないらしく、途中で編入する必要があるのだ。日本の音楽大学を卒業した人は、ドイツでは大学院に入ることになるらしい。長女は、ドイツの大学でさらに学びたいと思っている、というわけだ。

 何はともあれ、教授が賛成してくれたことは心強い。早速、ドイツで学びたい教授に長女はレッスンを受けるべく、メールを出したらしい。一人はOKを出してくれたそうで、あと何人かの教授にメールを出すとのこと。日程を決めたので、航空券を取らなければいけない。去年に引き続いて、ドイツ往復の航空券を慌てて検索して購入した。やれやれ。

 長女は、すでにドイツ人に就いてドイツ語を習い始めている。ドイツ語の検定を取っておかなければドイツの大学には入ることができないらしい。まだ1年以上の期間があるので、それまでにそこそこの会話はできるようにしておかなければいけないのだ。また、お金もかかる。奨学金のあれこれをいろいろ申請するとのこと。こちらの大学に1年間、余分に席をおいておくだけでもそこそこのお金がかかるのである。

 今年も相変わらずに子供たちに翻弄されている。冷や汗の出ることも多いが、ただココロの中はどちらかと言えば温まることだ。翻弄されたならばカラダも動かすしやはり温まる。子供が前を向いているのだもの、応援することはココロの中が紅くなって、家族全体が前に向かうエネルギーに満ちることになるのかな?こんなことばかりしているのだから、あっという間に時間が過ぎて、2月になってしまうわけだ。

2018年2月2日 寺田潤史


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