オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。


「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。


ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集


サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。


「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。


草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。


このサイトについてひらく農園の紹介です。


リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店

週刊てーて ひらく農園から


「寒い冬対策の結果」

 とうとう春が来て、凄まじく寒い冬は終わった。その春もまた厳しく荒れた天候であるが、最低気温最高気温が冬とは違う。去年秋、10月の台風は、この地方の野菜に大きな狂いを生じさせた。当然ながらうちの畑も影響は少なくなかった。そこで、僕達がしたことは、いくつかある。結果的には、それがこの冬を越すことのできた大きな要因となった。

 寒い冬が来るだろう、と予測したが、ここまで寒い冬になるとは思わなかった。まず、葉もの類を、直まきと苗作りの二本立てとした。とにもかくにも、種を播かなければ回復は見込めない。そしてもう一つ。不織布を例年よりも多用したのである。人間で言えば、毛布一枚かけることになるだろうか。

 農業用の不織布は、石油製品であり、防風防虫ネットよりは単価が安い。しかし、防風防虫ネットの類は、10年以上の耐久性がある。不織布は、使い方にもよるがせいぜい2年程度しか持たない。防風防虫ネットは、目合1ミリのものが定番で、それ以下の目合のものもある。しかし、保温効果はあまり見込めない。不織布は薄くて軽く、光を90%程度は通しながら保温性がある。薄くて軽いので使い勝手はよいが、これをあの暴風の中で使うから、破けやすいという欠点がある。

 不織布は昔から使っていたが、耐久性がないためにあまり多用してはこなかった。しかし、今冬のような寒さでは、不織布があるとないとでは葉ものの生育に大きな違いが出た。毛布一枚余分にかけることで快眠できるように、葉もの達にも良い影響が出たのだ。ただし、春になって暖かくなると注意しなければいけない。不織布では暖かすぎて、葉ものの花芽形成も早く進んでしまう。だから、野菜が成熟している場合、暖かくなったら不織布は外すことが必要だ。

 もう一つ、草の影響というか、効果も改めて発見した。草というものは、野菜と競合すると野菜の生育が落ちてしまう。しかし、野菜が成長していれば、草がいろいろなものから守ってくれる。この冬の寒さでは、あまりに寒すぎて葉っぱが茶色くなる、いわゆる寒害を受ける。たとえばコカブなどがその典型であった。寒害を受けるような草のない場所では、葉の丈も短くなり、茶色な葉っぱが多くなる。ところが、草取りの間に合わなかった場所では、葉の丈も伸びて、茶色の部分は殆どないのである。ここは難しいところであるが、意図的に草を生やしながらコカブの根部を肥大させることができれば一番いい。

 冬のカラカラになった畑には、井戸水を出して対処した。これはい例年のことではあるが、寒すぎるとかえって朝の凍りつきがひどくなる。井戸水が散水されたそばから凍ってしまうのだ。だから、時間帯に気をつけ、朝の気温の予報を見ながら井戸水を出すことにした。

 この冬が寒かったことと、台風のやってきた時期が絡んで、大根の生育がよくなかったのが、今年の冬の最大の特徴だろう。大根が太らない、なんて過去にはなかったことである。それでもひと冬、子供たちは大根をたらふく食べることができた。農家であることの良い部分を、将来彼らは思い出すだろうか?今は、菜の花をたらふく食べている。

2018年3月9日 寺田潤史


バックナンバーへ



ご意見、ご感想、お問い合わせは、下記よりどうぞお寄せください。

お名前
メール
ご意見、ご感想、お問い合わせ


今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません。ここに記載のないものもあります。)




★ ひらく農園の野菜の入手方法

☆ このページの最初に戻る