先週の雨が８５ミリと書いたが、昨日も一晩で６３ミリの雨量を記録している。降らない時には乾燥し、降り出すとスコールのようにどっと降る。常態化したこの極端な気候。慣れてきたといえば慣れてきたかもしれない。雨の前までにやるべきことをやり、雨が降り出したら葉ものの苗を植える。翌朝雨が上がったら、また苗を植え付ける。世の中は、ゴールデンウィークで賑わっているようだが…。

　長男のサッカー、県トレセンの選考結果が来た。結果は合格。ほっと、肩の荷が下りるような感覚。夜１０時過ぎ、長男はもう寝ていて、さて風呂にでも入るか、と思って部屋を出た途端、連れ合いの甲高い大きな声が聞こえる。何事だ？と部屋に戻ると、チームの監督からのメールで合格を知ることになったのだ。安堵と同時に、他に誰が受かったかを名簿でチェック。この地域から長男を含めて３名が合格している。去年は、一人も合格しなかったのでとても嬉しい（秋に追加選考で一人は合格した）。

　監督へのお礼をメールしに納屋のパソコンへ行って部屋に戻ると、連れ合いが嬉しさのあまり長男を起こして結果を伝えていた。選考会のビデオで検証をして「充分選考に値する」と先週書いたが、しっかりと評価してくれたことに感謝だ。県トレセンが目標なのではなく、Ｊ下部組織入団が小学校時代の目標であり、その一助になればと県トレセンを当面の目標にしていたのだ。ようやくスタート台に立てたということだろう。これから、まだ上のレベルにいるとされる県トレセンメンバーを追い越していかなければいけない。

　Ｊ下部組織を目指す子供たちの中で、実質的なライバル君たちと行動をともにできることは、全体を俯瞰する上で大いに手助けとなる。それは、長男の日常のコーチ役である僕にとっても、練習方法を考える上で役に立つのだ。実際、１回目の選考会で得た教訓から練習方法を少し修正して、２週間後の２回目の選考会につなげることができた部分もあった。練習方法を考えて長男が自分の感覚でそれをこなすのを見ることも楽しいものだが、合格によってそれらの練習方法に裏付けを取ることができたような感触もまた非常に趣があるものだ。

　合格して、翌日からまた新たな気持で練習に戻った長男。ゴールデンウィークは一つの鬼門でもある。一昨年は２学年上の年代の試合に出て足の痛みを訴えたし、去年はすい臓の怪我で入院した。今日からのカップ戦で怪我を負わなきゃいいな、と思っていたところ、昨夜思いがけず怪我をした。僕との練習も終わりの頃、長男が攻めて僕が守る１対１の場面。長男がルーレットで僕をかわしに来たところを、ボール奪取しようとして足を引っ掛けた。長男は妙な姿勢で躓いたように倒れ込み悲鳴を上げたのだった。膝そのものではなく、膝の上あたりをコンクリートで擦ったような珍しい怪我だ。

　今日の試合は欠場だろう。僕が怪我をさせてりゃしょうもない。これを吉ととらえるか、凶ととらえるか？試合に出ていれば、去年のようにもっと大きな怪我をしているかもしれない。神様が軽い怪我で救ってくれた、ということもあるのかな？

2018年5月4日　寺田潤史

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