あまりに忙しくて、如何に休息を取るかを考えている。仕事も忙しいが、子供たちの小間使いをさせられているようでもあり…。

　昨日の朝は、一昨日の夕方から始めたナス、ピーマン類の畝のマルチ張りを終えた。そして、午前の出荷、ついでにスポーツ用品店で注文してあった長男の県トレセン用のゲームパンツを受け取り、三女に頼まれてあった住民票の写しを支所で受け取ってきた。休む間もなく、午後の出荷。いつもの遅い昼食の後に、宅急便の出荷。夕方は暗くなるまで、ナス、ピーマン類の植え付けでぐったり。さて、風呂にでも入って一杯やるか、と思ったところで、三女が慌てた様子でやってくる。

　東京行きの夜行バスの時間を間違えていて、２５時１０分浜松アクトタワー発だとのたまう。さすがに怒れてきてしばらく説教。しかし、そんな時間に娘を一人で歩かせるわけにも行かないので、結局夜中に僕が浜松まで車で送っていった。三女からバスに乗ったというメッセージがきたところで、ようやく一杯やって、寝たのだった。

　そして、翌日の今日、また朝から出荷をやって、コーヒータイムのあと午後の出荷。そして遅い昼食。連れ合いが留守番電話を再生してみると、次女が保育園の時にお世話になった先生からだった。この先生、僕の同級生「Ｔ」のお兄さんの奥様である。かけなおしてみると、仰天、Ｔが亡くなった、というのである。昨日の朝まで元気だったが、突然に心筋梗塞で亡くなったというのだ。寝耳に水、衝撃である。

　Ｔは、中学高校の同級生だが、仲良くなったのは高校を卒業してからだったと思う。Ｔは埼玉大学に入学したが、中退してレコーディングエンジニアを目指していた。大学に入ってバンド主体の生活をしていた僕は、バンドのミキサーとしてＴと一緒にいる時間が多くなっていた。その後、レコーディングエンジニアをあきらめたＴは、コンピューターの専門学校に行き、ＩＴの会社に就職した。そして、自分でホームページを作らせるサイトを立ち上げ、広告収入で稼ぐ草分けとなった。かなり稼いだ後、Ｔは池袋のマンションを売り払い、独身ながらこちらに家を建てたのが一年前だったと思う。

　高級オーディオが趣味で、防音設備を備えた家を建てたのだ。これからは高級オーディオファン向けのスピーカーなどの特許をとって商売にしていく、と豪語していたのだが、あっけなく他界してしまった。家の新築のお披露目会に合わせて、電動麻雀卓を購入し、月に二回ほどは高校時代の同級生を呼んで麻雀をしていたらしい。その突然の死には驚くばかりだが、やはり僕たちはもうそういう年代に入ってきたのだと、観念せざるを得ない。

　昨夜は、長男の名前が東海トレセンマッチのメンバーの一員としてネットに掲載されている、と聞いてびっくりした。えー？岐阜まで行くの？と騒いでいたのだった。Ｔの死で、僕もいつ死んでもおかしくない、という思いも強くなり、岐阜でもなんでも行ける時に行っておくしかないな、という気になってきた。まだ死ぬわけにはいかないが…。

2018年5月18日　寺田潤史

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