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「58歳」

 はや6月。僕は58歳になった。55歳を過ぎれば、何歳でも関係なく還暦直前である。誰だって歳を重ねるものだが、確実に言えるのは、折返しはとうの昔に過ぎ、もはやいつ来るともわからないタイムアップを前にがむしゃらに生きている、ということだ。58歳がこういうものだと想像できたとしても、現実は想像とは程遠くまだまだ気分だけは若い頃と同じようなものだ。視力とか体力は、年相応に落ちてきている。特に視力に関しては、そろそろ白内障の手術を考えなければいけないくらいだ。

 昨日は思いがけず、同級生からの電話で、小中高校の同級生であるNの親父さんが亡くなられたことを知った。この頃は訃報の連絡が多い。最近音信不通のNは、先々週に他界した同級生Tとも仲が良かったのだが、Tの訃報をNに伝える術がなかった。いくらなんでも親父さんが亡くなったのだから通夜には来ているだろうな、と思うのが普通で、しかし本当に来てるかな?と半信半疑で斎場に向かった。

 いた。いたいた。通夜の場で、Nを見つけたことのほうが僕には大きかった。不謹慎な話だが、親父さんが亡くなられた悲哀よりも、Nが元気に存在していたことに喜びを感じたのだった。「Tが先々週に突然亡くなったよ」と伝え、「2月にはM も亡くなった」と続き、「2年前にはOさんも亡くなった」と続けた。さすがにNはびっくりしていた。

 Nにはもう成人した一人息子がいるが、数年前に再婚し他県に移り住み、子供が生まれた。その子供がもう5歳になり、さらに2歳の子供もいるとのこと。僕の長男が12歳であることを驚かれることが多いのだが、Nは更に上手である。というか、太り気味で高血圧のNが自分の子供の成人まで生きられるのだろうか?本人が「俺が一番危ない」と自覚しているくらいだ。「Tのお母さんのところへ寄ってやってね」と伝えて斎場をあとにした。

 5月は3度も葬儀場に足を運んだ。これで終わりではなくて、これからもこういうことが続くのだろうな。そういう年齢なんだ。しかし、そのことが人と人を再会させる要因にもなる。同級生になること、そのことにすでに縁があるのだろう。どこかで人はつながっている。迷路のようでいて迷路ではなくて、ただ単につながっている。まるで、記憶の要所要所をマークするかのように。そこに大きな意味はないかもしれないが、その人の人生においてはなにがしかの役割が割り振られているかのようでもあるし…。

 さて、6月である。今年はなんと言ってもワールドカップサッカーである。昔からのサッカーファンである僕は、国と国の威信をかけた戦いという見方はせずに、国の代表になるのが夢だった一人ひとりのサッカー選手が誇りをかけて戦う、そんなワールドカップが好きなのだ。もちろん日本代表を応援するけれど、できるだけすべての試合を堪能したいとも思う。昔は、日本がワールドカップに出られるわけがない、と思っていたのだから、6大会連続で出場できるだけでもありがたい話なのだ。そして、いっちょまえになってきた小学6年生の長男とともに見ることができる、というのも生きててよかった部類の一つであるのだ。

2018年6月1日 寺田潤史


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