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「58歳 その2」

 梅雨入りである。先週に九州地方が梅雨入りしたので、すぐにこちらも梅雨入りかと思われたが、一週間待たされての梅雨入りである。いや、梅雨入りを待望してないけどね、むしろゆっくりやってきてくれたほうが夏が短くて良い、と思っているくらいだ。梅雨の雨に合わせて、第二弾の胡瓜の苗を70mほど植え付けた。第一弾はもうすぐ収穫が始まるだろう。葉物類も、この春夏で最後の植え付けが始まっている。畑や庭の草が伸びて伸びて、草刈り機も時間を見つけては回している。農繁期はずっと続いたままである。

 今年の農繁期の褒美は、ワールドカップサッカーを見ることである。この楽しみは、日本代表が敗退したとしても続く。決勝まで続くのである。明日の夜中には、ワールドカップ前の日本代表とスイスとの親善試合もある。先日のガーナ戦からどのように変わってきているかを見る、というのが一つの楽しみだ。

 ガーナ戦では、3バックを試して、前半の槙野と原口の守備に危機を感じた。後半、香川が出てきて、非常に前に向かうエネルギーやアイデアを感じたが、そこからまた失点やメンバー交代で流れが寸断された。山口蛍のミスも目についたし、大島のパススピードの遅さも気になった。柴崎のパススピードを見習うべきであろう。ガツンと行く連動した守備も少なかったと思う。それらのことが改善されたなら面白いだろうな。ネットのニュースなどでは、いろいろと書き立てる記事が多いが、ワールドカップは世界中のサッカー選手の誰もが目指すような大会なので、簡単なことはないだろうし、かと言って悲観的になることもないだろう。

 ただ一つ、これは日本代表に限らない話だが、横パスやバックパスはできるだけ少なくしてほしい。時間稼ぎであれば話は別だが、特に負けているときなどは、前に向かうためのパスを出してほしい。一度うしろに戻すなら次には前に出すとか、意味のあるパスを繋げてほしいのだ。Jリーグでは、バックパスを多用する試合も多く、それを見た子どもたちは、当然ながら子どもたちの試合でもバックパスを多く使う。そんなことをしていると、いつも消極的なプレイをする癖が知らず知らずのうちについてしまうのだ。

 マンチェスター・シティの試合を見てほしい。パスを繋げる意識は高いが、とにかく縦パスを常に狙っている。人と人の間の狭いスペースを早いパスでこじ開け、受ける側もその早いパスを次のどこにトラップするかを瞬時に判断して前を向こうとする。そういうプレイを狙っていたのは、ガーナ戦では香川と柴崎くらいだったかな?大島だって得意なプレイのはずだ。

 昨夜の長男のアカデミーでも、ここでバックパスか?というようなプレイにがっかりした。その子は、強い信念を持って練習する子であるらしいし、県トレセンを目指すくらいの子であるのだが、いかんせんバックパスや横パスが多い。ピンチでボールをキープすることはチームの役に立つが、消極的なプレイがその子の成長を停滞させていることに気付いてほしいと思う。おっと、ワールドカップの話が、育成の話になってしまった。週に一度、アカデミーの試合形式の練習を見ることも、58歳の褒美になっているかもしれないね。

2018年6月7日 寺田潤史


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