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「台風24号 その2」

 台風の余波ともいうべき停電は、遅いところで4,5日の復旧時間を要したようだった。うちは22時間程度で復旧できたが、それでも遅い復旧だと思っていた。この地域はラッキーだった、とあとから納得した次第である。次女のいる北海道の地震による停電に驚いたのはわずかひと月前のことで、まさかこちらが長い時間停電になるなどとは考えもしなかった。停電は、電気にどっぷり浸かった生活をしている自分たちのことを、角度を変えて考えるきっかけを与えてくれた。

 2001年に親父が他界して、オヤジのパソコンがうちにやってくるまで、パソコンも携帯電話も使っていなかった。その時に、今回のような長い時間の停電があったとしても、それほど苦にしなかったかもしれない。その頃はまだ、3女が生まれて1年の頃でもあった。お金もそれほど必要としなかった時代で、教育費なんて深く考えていなかった。今は、子どもたちも大きくなり、スマートフォン当たり前の時代となった。停電したって、情報はスマートフォンでしかやってこないのである。学校の休校すらネット連絡だ。お金も必要とするので、台風で野菜全滅となると真っ青になってしまう。いろいろなことを考えたが、停電が復旧し、三女の引っ越しが無事終わってしまえば、いつの間にか通常の生活に戻ってしまっている。

 ただ、野菜がないので、ファーマーズマーケットへの出荷ができない。秋冬野菜に切り替えろ、という指示を台風から受けたようなものであろうか?ところがである。台風から四日目の朝、オクラ畑に行ってみると、葉のないオクラの畝に黄色い花があちこちに咲いている。「葉っぱがなくとも花は咲くのか!」「おや?オクラの実も大きくなっている!」「オクラ、おまえらすごい!」と僕はオクラを称え、僕をオクラが励ましてくれたのだった。

 それから、毎日少しずつオクラは収穫量を増やしてきた。相変わらずに葉はほとんどないのに、オクラの実は大きくなる。光合成はどこでしているんだ?まさか茎でしているのか?オクラの執念たるや凄まじい。空芯菜も復活してきた。ニラもピーマンも少しずつ再生して収穫がある。実にありがたいことで、諦めない心というものはもしかすると自分一人で創出するものではなくて、自然界の皆で創出するものかもしれない、と思うくらいである。

 昨夜は長男のサッカー、延期されていた後期アカデミーの初回であった。雨模様となり、アカデミーが終了する頃には土砂降りの雨で、皆ずぶ濡れになって帰宅した。2,3時間で50〜60ミリの雨が降ったのだ。この雨は、畑の野菜たちに残っていた塩分を洗い流してくれたことだろう。自然界は、自分自身で破壊をし、そして洗い流し、再生していく性質があるのだ。その中に僕たちも生きている、あるいは生かされていることをもう一度教えてくれているのだ。

 今週末は、地元のお祭りだ。そのお祭りに、長男のジュニアユース第2次セレクションが被ってしまった。連れ合いは、子供会の役員をしているので、お祭りにはずっと付きっきりになる。僕は、復活してきた野菜の収穫も怠れないし、サッカーにも付き添って、今までにないお祭りとなりそうである。お酒をセーブする口実ができてよいかも?

2018年10月11日 寺田潤史


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