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あの緊張感からの開放が、安堵感をお腹のあたりにもたらした。長男のサッカー、J下部組織ジュニアユースチーム合格の電話が入ったのだ。いやー、正直ほっとした。万が一合格しなかった場合の、進路を計りかねていたからである。
最終セレクションの前日、県トレセンがあった。そこでの長男のプレイは悪くない出来だった。前期の県トレセンでは、レギュラー組に何点も入れられていた。今回はほとんど互角に戦うことできていたのだ。その一日後にジュニアユース最終セレクション。県トレセンからは十人程度が最終セレクションに残っていた。県トレセンの15人程度は、もう一つのJ下部組織チームに通うことになるであろうし、さらにもう一つ遠方にJ下部組織チームもある。毎日通える範囲内の子でないとジュニアユースチームに入ることはできないのだ。
地元公立中学で部活動としてサッカーする気はまったくない長男にとって、私立中高一貫校のサッカー部か、クラブチームしか選択の余地がない。サッカー選手が目標だから、レベルの高いチームでないといけない。しかし、どこも通うのが遠いところばかりで、この地域で一番強いジュニアユースチームが、一番近いサッカーチームなのである。だから、なんとしても合格したいというのが本人の希望であり、親の希望でもあった。
最終セレクションは、右サイドも左サイドも、実にスピードが早かった。迫力満点だ。その中で、長男は一番やりたいポジションであるボランチを命ぜられ、守備に奔走した。パスも何本も通していたが、守備重視である。全体の印象は、スピードがあるが、県トレセンに比べてごちゃごちゃと雑然とした印象である。左右の前方に広大なスペースが有るために、そこを目指して一気に走る、あるいはそれを阻止しようとして走って守る、というようなスピード勝負が目についた。真ん中でスペースをうまく利用しようとする余裕が少ない、と言ってもいい。
あっという間にセレクションは終わり、なんだかなー、という感じで帰路についた。意外なことに長男の口からは「よかったでしょ?75%位の出来かな?」という言葉が。「合格する自信あるのか?」と聞くと、「いや、ない」との答え。それからである、僕の緊張が日に日に増加していったのは。冷静にセレクションを振り返って、いやいや普通にいけば合格するはずだ、と連れ合いに言っては見たものの、もし合格しなかったらどうするんだ?という気持ちから不安になってくるのである。
昨夜は、連れ合いもぐっすり眠ることができなかったようだ。合格連絡のある今日、長男も早く目が覚めてしまった。今日の夕方の僕は、意識的にカラダを動かす仕事をして、連絡があるであろう時間までをやり過ごした。12歳の子供の進路で、こんなに緊張するとは思ってもみなかった。ジュニアユースチームからの電話連絡で、いっきに緊張は解けた。
残りの半分の11月は、仕事に専念できるだろう。目標は達成したので、僕の役目は8割方終わったつもり。あとは長男の頑張り次第。それはそれは厳しい道程になるだろう。それを見守るだけだ。不可能と思われるようなことも積み重ねなのだ。
2018年11月15日 寺田潤史
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