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「天候との根比べ」

 二日前に久しぶりの雨が降った。23日ぶりの雨である。たった1ミリ程度の雨であるが、畑全体に水が行き渡るのだからとても嬉しい。年明け早々に井戸水を出し始めた。チューブ灌水で井戸水を出すのであるから、一度に潤うのはひと畝かふた畝だけである。もちろん水が無いよりは全然よい。しかし、灌水チューブを張り巡らせるのには手間がかかるし、作業の邪魔にもなる。定期的に雨が降ってくれるのが一番良いのは言うまでもない。しかして、この頃の雨は降るときにはどっと降って、降らないときは今回のように3週間以上も降らないような、極端な天候ばかりである。

 去年の9月末の台風から3ヶ月半が経った。我慢の日々だった。売る野菜がない状態から脱皮しても、世間の野菜安がファーマーズマーケットを席巻していた。暖かい日が続いて、野菜が成長し過ぎて値崩れしたような状態だった。1月2月になれば必ず野菜は不足して高くなる、ということは予想できた。案の定、年明けから値上がり傾向が見て取れる。消費者の立場から見たなら、安いに越したことはないだろうけれど、安すぎるのは農家をダメにする。

 だいたい世の中の物価が総じて上がっているのに、野菜の値段は数十年たいして変わらないところがおかしな話ではあるのだ。野菜の値段を安値安定にしたいのなら、物価全体も下がってほしいところだ。原材料や人件費の値上がりで仕方なく価格を上げる、という苦渋の決断めいた話がニュースで盛んに取り上げられるが、農産物にだって資材や人件費はかかっているのである。おっと、これでは天候との根比べの話からはそれてしまうな。

 北風が猛烈に吹いている。積んである野菜のコンテナが吹き飛ばされた。昨夜は、サッカージュニアユースの新一年生の練習会であった。北向きに僕たち親は並んで、ネット越しの子どもたちのプレイを見る。その顔に猛烈な風が吹き付けるからたまらない。プレイしている子どもたちは動いているからまだいいが、こちらはじっと見ているだけなので、その寒いこと寒いこと。サッカーを見守るのも根比べだ。その根比べの中に、走り始めた子どもたちの未来を見つけようとしている。

 野菜が通常の価格に戻ってきたので、ようやくうちの野菜もファーマーズマーケットで上昇傾向になってきた。ずっと野菜を植え付け続けてきた甲斐があるというものだ。そして、今もせっせと野菜を植え付けている。苗を植え付けて、植えた苗の間に堆肥を施し、寒さよけの不織布をかける、という一連の作業である。今年第一弾の葉ものの種も播いた。2月になれば、夏野菜の種も播き始めるだろう。

 よい時もあるしよくない時もある。一喜一憂するが、小さな積み重ねはどんな仕事も大差ないだろう。冷たく猛烈な北風は耐えてしのぐしかない。サッカーだって同じだ。昨夜、長男は試合形式の練習を終えて「三試合目でよくなってきた」と言った。いつだって慣れないメンバーの時には、少しずつ慣れていくことを知っている。味方や相手との間合いを感じ取るまでに時間を要すが、自分のスペースを見つけた時、根比べは成就するのだ。

2019年1月18日


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