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「10連休もひたすら働く そして祈る」

 世の中の10連休、理解不能であるのは僕だけかもしれない。元号が変わるとどうして10連休になるのだろうか?皆がお祝いムードで、街ではお祭りの山車まで繰り出して便乗騒ぎであった。代が替わるということがお祝いムードとなる、そのカラクリがよくわからない。平成天皇お疲れ様、と静かにねぎらうことのほうが、本人は喜ぶと思うのだが…。

 例年のゴールデンウィークも、僕たちは休みなく働いてきた。だから、今年も同じである。兼業農家が田植えできるようにというゴールデンウィークのそもそもの意味は、完全に風化しているようだ。それとて、もはや僕の勘違いかもしれない。しかし、僕たちだけではなく、僕たちの納品するファーマーズマーケットは、4箇所とも休みなく営業している。コンビニエンスストアも休みがない。病院や介護施設もしかりである。10連休の意味は、考えれば考えるほど不明なので、もう考えるのはやめにする。

 当然ながら、野菜たちも自然界の営みも、年中無休である。差別すら、いっこうになくならないで年中無休だ、と昔読んだ「橋のない川」を思い出す。野に下る、というのは孤独なんだな、と今更ながらに思う。僕には今のところ家族がいる。毎日、朝が来て、カラダを動かして働くことができる、それだけでも奇跡のようだ。奇跡は常に起きていて、誰かが助けてくれている。

 毎朝でもないが、できるだけ毎朝、仏間に座る。仏間には、神さんも祀ってある。うちは曹洞宗だが、その昔は神道だったこともある。結局また仏教に戻ったのが50年弱前のことだろうか?僕の子供の頃、親父が祖父を街の神道の教会へ送り迎えしていたことを覚えている。時は移り、祖母が他界した数年前、祖父と祖母の部屋だった押入れから、見たことのない立派な大きなガラスの扉のついたケースに入った神棚が出てきた。猿田彦さんを祀ったものだった。なぜ表に出さないで押入れの中に祀ってあったのかはわからないが、せっかくなので仏壇の左側に遷座した。毎朝、猿田彦さんに「日本を良い方向に導いてください」と手を合わせている。

 仏間の右側にはもともと神棚があった。今祀られているのは、大黒さんだ。掛川の事の任(ことのまま)八幡宮のお札である。そこで僕が呟くのは、「大陸から来たスサノオさんと奈良のクシイナダヒメさんが結ばれてニギハヤヒさんが生まれた、そのことが僕たちの安らかな源となっています」ということだけである。多分、ニギハヤヒさんがオオクニヌシノミコト、つまり大黒さんであると思うが定かではない。

 真ん中の仏壇の前では、親父をはじめとしたご先祖さんに、今日も朝を迎えることができたことや、家族親戚皆の健康と安全を祈ることが多い。長男のジュニアユース合格祈願や、次女の難病克服、四女の扁桃炎快癒、三女の東京や長女のドイツでのことなども祈ってきたのだ。これは、どこの家でも当たり前のこととして行われていることかもしれない。そういったことも、働くことができる、生きていられる奇跡があるからである。今日は出荷のあと玉葱を収穫した。よくぞ素晴らしい玉葱ができたものだなぁ、と嬉々として引き抜いた。

2019年5月3日


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