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いやはや59歳である。なんとも現実感の乏しいような、認めたくないような年齢だ。しかし、事実は公然と一人で歩く。朝一番に東京の三女からメッセージが届く。「お父さん誕生日おめでとう」と。そうか誕生日なんだ。59年前に僕を生んだ母親はまだ健在だ。そして、僕も生きて毎日あくせく働くことができている。それだけでありがたい。
確かに年齢を感じる。手足のツボのマッサージをできるだけ毎日することは、年齢と無関係ではない。仏さんと神さんに毎日手を合わせることも、年齢と無関係ではないだろう。おふくろや他界した親父の兄弟すべてとその家族、連れ合いの親妹弟とその家族など、近しい人たちの名前と顔をイメージして、健康と安全を祈る。「おやじ、ドイツでH(長女)がしんどい思いをしているようだから、前を向いて過ごせるようにお願いします」なんて祈る。もうこの頃は本気で祈っている。若い頃は、本気で祈るなんてなかったように思うから、これも年齢のなせる技だろうな。
ギターの練習もしている。創作活動の余裕がここ数年ないので、指が動かなくなるなんてことのないように、鍛錬は続けている。ここ1年くらいは、リディアンフラットセブンスというスケールですべてのキーを2オクターブ半行ったり来たりしている。普通のドレミファソラシドの音階(メジャースケール)では頭を使わないので、少しでも頭を使うことを意識してこの音階にしているのだ。これをやっている10分間くらいは、その他のことを考えないところがまたいい。右手もピックを使わない指弾きなので、ボケ防止にもつながるかな?そして最後にブルースを弾いておしまい。
長男のサッカーの相手をする時間が極端に減ったことで、夕方に草刈機を回すことも多くなった。しかし、サッカーをしないと、腹筋などの鍛錬を怠りがちで、それが腰を痛める原因にも繋がっていく。そこは改善しないといけない。
去年、58歳に何を書いたか読み返してみると、ワールドカップサッカーを楽しみたいとあった。あれは去年のことだったか?もうかなり前のことのように思える。今年もU20ワールドカップや、コパ・アメリカなどがある。加えて、長男のサッカーの試合もある。休みなく働いていると、あっという間に次のサッカーの試合がやってくる。
サッカーの試合を見に行って困るのは、遠いところのプレイが見えにくいことである。年齢を重ねるとこんなに見えなくなるものかと思う。連れ合いが撮ったビデオのおかげで、あとから遠い場面を正確に見ることができるのはありがたい。先の試合では、長男のフェイントで相手ディフェンダーが転んでしまう場面があった。「これうまかったなぁ」と言うと、「あれはやろうとしてやったのではなくて無意識だったから」と返ってきた。ボディフェイントを無意識にやって効くようになったのだから、進歩しているなと思う。
59歳になるともう目標などはない。一日一日を生き延びることに精一杯だ。だから、仏さんに「今日も朝を迎えることができました。ありがとうございます」と第一声を伝える。眼の前には、やるべきことが山積みだ。一つ一つこなすのみである。
2019年5月31日
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