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「回帰から新しい道を作る」

 この梅雨は、1993年の冷夏を想起させる、とテレビでは伝えている。冷夏を予想する声は、春先から何度も聞いていた。実際に、こんなに涼しい7月を経験してみると、この先を不安に思うのも無理はない。今朝も最低気温は20度を割っていた。寒い7月。

 先週あたり、野菜の納品のついでに、いろいろな方に長雨のことを話した。野菜を買ってくれている方だけでなく、例えばショッピングモールの駐車場の警備のオジさんなど。街に住んでいる方は、今回の長雨をそうそう深刻に捉えるような日常を送られていない。それはそうだ。アスファルトやコンクリートで固められた場所に、生活の殆どを委ねているのならば。だから、ジメジメしている、寒い、と言った印象がほとんどで、そこから例年と違う趣を感じ取られている。

 ファーマーズマーケットの従業員は、野菜の納品がどんどん少なくなる状況に危機感を抱いている。昨日の各所での納品時、野菜の少なさに僕も驚いた。棚のがら空き具合は、この時期としては台風直撃後に匹敵するものである。どうしてそうなるか?単純に言って、野菜はお日様がなければ育たないのである。日照時間が少ないと、光合成も落ちることは予想できる。気温が低いと、植物自体の成長も鈍るが、虫の活動も鈍る。更に雨ばかりで、虫は小休止する。実ものの野菜は、人工交配でない限りは、虫の活動が交配の手立てとなる。そして、雨ばかりであることから畑の土は乾かない。畑作物の根は弱る。

 僕たちは、ぬかるんだ畑を歩いているので、そのジメジメ感は半端なく伝わってくる。ピーマンの世話をしていると、根は大丈夫か?と心配になる。場所によっては、過湿で時間の問題と思えるところもある。モロヘイヤは、あまりの長雨に、葉に斑点が出た部分があって、収穫を一時止めた。1昨日、久しぶりに太陽が出て、その翌日には、また収穫を再開できるようになった。胡瓜は、たった一日の晴れで、収穫量も品質もぐんと上がった。こうでなくっちゃ、と乾いた土に跪いたが、今後はまた雨続きが予報として出ている。

 エンサイ(空芯菜)は好調である。水を好むことがよく分かる。収穫開始直前に迫ったオクラの畝の草取りを3分の1ほどこなした。ニラは小休止だが、青シソも好調だし、うちの畑はまだいいほうだと思う。ありがたいことだが、疲れを貯めないようにと夫婦で話している。僕が帰農して四年後のあの冷夏を思い出すことは、原点回帰に近い気持ちにもさせる。そして、あの年の10月、連れ合いは僕のやっていたうちの田んぼの稲刈りに、初めてやってきたのだった。

 四女は、農業高校で育てた西瓜を七つ、家に持ち帰った。面白い高校だ。四女と僕がコラボレーションする予定の曲を、パソコンで形作り始めた。1フレーズをキーボードで弾いて、その音を変えてイメージに近づけていく様は、本当にワクワクする作業だ。ギターをメインにしない音作りは、それだけで僕を客観的に楽しませてくれるのかもしれない。ちょうど今やっている朝の連続ドラマのナツが、アニメーションの脚本作りに関わってワクワクしているところを放映しているが、まさにその感じだ。未知のものを作り出そうとする感覚、今までの経験から脱皮しようとする感覚、それは前を向いて進む作業であること、だね。

2019年7月12日


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