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台風を楽しむ、なんてことを先週書いてしまったが、それを訂正したいくらいの災害となってしまった。台風19号、それはまた、新たな災害の時代への警鐘となるものだった。台風がもうすぐこちらへと到着しそうな時間帯にも、僕たちは「なんとかこちらから東南にできるだけ台風が逸れてほしい、そうすれば僕たちの野菜は全滅にならずに済むかもしれないし、千葉方面のすでに台風の被害で苦しんでいる方々に追い打ちをかけることもなくなるだろう」と祈っていた。その気持は、たしかに恥ずべき気持ちではないだろう。
しかし、事態は想像を絶するものだった。しかも、台風とのリアルタイムばかりではなく、台風が去ったあとも新たな洪水をテレビは報じていた。実は、台風の来る夕方の時刻、午後5時過ぎにこちらの海が満潮になる時間帯であった。僕は、僕の兄に電話をした。「満潮の時間に近いけれど、災害情報は特に何も聞いていない?」と。すぐに兄貴は、僕のiPhoneに近くの川の水位情報を知らせてくれた。氾濫避難注意水位をすでに超えていたのだった。
今回、初めて台風接近時に、近くの川の氾濫を意識した。前もって発電機などの機械を、床から70センチメートルほどの高さに置き直したのだ。オベーションギターなどは、さらに高い場所に置いた。こんなことをしたのは初めてだ。それは、こちらとしては雨量が継続的に多いと感じたからだった。しかし、結果として250ミリ程度に留まった。それでも川の水位が上がったのは、洪水が起きた地方と同じように、広域で雨量が多かったからであろう。
僕たちは、むしろ雨が降り続けてくれ、と祈っていたくらいだ。この祈りがいけなかったのかな?僕たちの海辺では、台風が来ると潮風が吹き、野菜が全滅するのが常だ。雨台風なら、潮風はあまり吹かず、潮風が吹いたとしても雨が洗い流してくれる、ということになる。案の定、僕たちの野菜は全滅しなかった。しかし、あれだけの雨量では、野菜の根っこにダメージを大きく与える。野菜は全滅しなかったが、収穫量は激減した。
テレビの映像は、毎日のように、違う洪水現場や様々な被害を僕たちに知らせる。本当にこれで復旧できるのか?と絶望に近いことを考えてしまうくらいだ。毎年のように悲惨な災害被害の現場をテレビは放映するけれど、これだけ何箇所もの場所を同時に見せられると、これは新たな災害の時代に突入した、と感じてもおかしくはない。
東日本大震災の津波の映像を見て、僕は子供の将来を「好きなように、やりたいように生きろ」と決したが、今回の災害は何を僕たちにもたらすのだろう?被害者の方で、家を新築した方が、家の基礎を1メートル高く築いたが3メートルの高さまで水が来た、という声をニュースで聞いた。平屋に住む僕たちは、いったいどこに大事なものや必要なものを置けばいいのだろう?大事なものはすべてクラウドに置け、とでも言うのか?地球温暖化がその大本の原因だとして、中国や米国を含めた世界中がその対策に乗り出したとしても、そんなに簡単に早く解決できるわけもない。それでも前に進まなくてはいけないが、今後も当分このような被害は続くだろう。生きる術を、僕たちは総動員しなくては、ね。
2019年10月18日
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