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「pratyaya 番外編 その2」



 今日は9.11同時多発テロがアメリカで起きた日である。もう19年。あの時は衝撃だったので、「君の世界に」という曲を書いたことを覚えている。「摩天楼は消え愛は引き裂かれ、正義の愛も悪の愛も潰さなけりゃ気がすまない! 満ち足りよう君の世界に私の世界に…」と。その気持は今も変わらない。ああ、そうだ、その曲で初めてパソコンを使った曲の録音をしたのだ。そしてまた思い出す。僕の高校時代の同級生Mの今は亡きお父さんの書いた色紙の文字が「知足」であったことを。玄関に飾られたその色紙を、お父さん自ら説明してくれた「足るを知る」という言葉とともに覚えている。あれはまだ同時多発テロの前のことだったかな?

 その10年後の春、東日本大震災が起きた。同時多発テロが霞んでしまうくらいの出来事で、それからは毎年のように豪雨の被害が多発し、地震被害も少なくない。そして、今年の新型コロナウィルスである。もう、何が起きてもおかしくないような時代に入ってしまったのかな?国と国との諍いも全く減らないし、政治家はたぬきがたぬきを担いで良しとする世界にあぐらをかいている。

 2週間前に「pratyaya」の詩を記して、その数日後には、僕の母親が救急車で運ばれた。2年半前に脳梗塞をやっているので、とうとうまた来たか?と観念した。僕の兄貴と一緒に住んでいて、兄貴が母親に電話しても出ないので階上に見に行くと眠っていて反応がなかったらしい。なにか吐いたあともある。救急車で運ばれる中で、意識がないわけではないがやたらと手足をバタバタとさせて暴れたという。病院へ兄貴を迎えに行ったが、コロナウィルスの影響で、病院には見舞いにもいけないという。

 結果的には、症候性てんかんという症状が出た、ということらしい。その薬を投与したら、あっけなく通常の母親に戻ったようで、食事も普通に食べられるし会話もできるしで、1週間で退院できたのだった。普通のてんかんと言われるものと違って、老人が脳の何らかの傷などで発症するもののようだ。頭の中の電気回路がばらばらになるのかどうなのかよくわからないが、それで暴れたらしい。本人は、その間のことだけ記憶が抜け落ちている。退院後、1昨日に母親に恒例のカレーライスを作ってもらったが、普通の味だった。脳がおかしな挙動を起こさないで正常にカレーを作ることができるのだから、やはり脳梗塞ではないのだろう。

 それでも退院する前はやはり心配で、仏壇の前で親父への頼み事が増えた。1年でも長く生きられるように頼みます、と。今回倒れた時には、もう少し話をしに立ち寄らなくちゃいけなかったな、と後悔もした。やはり生きている人間にとっては、生きているうちが華なのだ。もう僕も60歳になったのだから、いつ脳梗塞で死んでもおかしくはない年齢だ。実際にそのような同級生が複数いる。僕の親父は腸閉塞からガンに進行して19年前に67歳で他界している。と書いて、そうか同時多発テロのあの年に親父は他界したのかと思い出した。東日本大震災のみならず同時多発テロも知らないまま他界するなんて、それはそれで幸せなことかもしれないな、と。そして、人は死んでも縁は続くのだな、と。

 

2020年9月11日


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