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「人とスペースと自分の持って行き方 その2 幸運を拾い集める」





 秋冬野菜の準備のため、農繁期の真っ只中にいる。ここ数年、秋が短いし、毎年のように台風被害が出るので、秋冬野菜の作付けには苦悩する。今年は不意に秋の涼しさがやってきて、秋が長いと思わせる。かというとまた暑くなり、土砂降りの雨が降ってくる。畑の乾く時間が少ない中で、秋冬野菜の作付けをするのは、綱渡りをするようなものだ。

 有機農業と、農薬を使う慣行農業の一番の違いは、この秋冬作の準備にある。冬前に子孫を残そうとする虫たちが、野菜の子どもたちを狙うのである。慣行農業では、農薬を使ってその虫退治をする。有機農業では、とにかく虫の発生を極力抑えることや、ネット類をかけて虫の侵入の割合を減らそうとする。ここが最大の違いで、冬から春にかけての時期では、虫の発生自体が少ないので、そんなに違いはないかもしれない。そういった意味で、今の時期は毎年思案のしどころなのである。これに台風被害が加われば、お手上げの状態だ。

 ただ、農の世界だけで僕たちは生きているわけではない。絶えず子どもたちの心配をし、そのかかる手間は未だに少なくないのである。農作業で手一杯なのに子供にも時間を費やすのだから、カラダは疲れがたまるし、精神的にも余裕がなくなってくる。そこへ、昨日はドイツに居る長女から電話がかかってきた。

 ドルトムントへオーケストラの研修生オーディションに行ってきたという。一次審査は通ったが、二次審査で落ちたそうな。募集定員一人に対して二五人が受け、六人が一時審査を通ったそうだ。「なんだ、レベルの高いドイツでもそこそこ残ることができるようになってきたということだな?ところで、なんでベルリンから3時間半もかかるようなドルトムントまでオーディションを受けに行ったんだ?」と尋ねると、大学院を終えた後のオーケストラのオーディションの予行演習だそうな。少しドイツ後も聞き取れるようになって、余裕が生まれたかな?

 実は、ドルトムントに出掛ける直前にも長女から電話があった。ハンス・アイスラー音楽大学のマスタークラスに通う長女は、この10月から本格的なホルンの対面指導が始まる。その指導する教授にMという人気の女性ホルン奏者が加わるのだという。長女のドイツでの一番指導を受けたいのがMで、去年と一昨年にレッスンを受けている。そして、去年はM教授のいる大学院の試験も受けたが落ちたのだった。そして、今年の1月のハンス・アイスラーの試験で二人の先生に認められて合格したわけだが、その試験の直後に、ハンス・アイスラー音楽大学の教授の試験が行われた。世界各国から一流ホルン奏者が受験に来たという。そしてそこで唯一合格したのがM教授で、この秋からの赴任ということになったのだ。

 長女から電話があったのは、「二人の先生に認められて入学できたが、M教授が思いがけず来ることになって、しかし、三人の先生の中から二人だけを選ばないといけない、ということになったから、どうしよう?」ということなのだ。なんという幸運を続ける長女だろう?一番指導を受けたい教授が、勝手に向こうからやってきてくれるのだ。ぼくたちの日々の苦悩は、ごくたまにあるこのような幸運によって救われている。

2020年9月25日


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