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暖かな1月だった。信じられないほどに暖かで、冬らしい日は数日あったかどうか?その奇妙な冬に添うように、ここに来て新型コロナウィルスの流行という事態がやってきた。隠蔽は被害や損害を拡大する。それは政治でも病でも同じことらしい。そして、無策は事態をさらに悪化させる。早くて確実な対処は、集団が大きくなればなるほど簡単ではない。
長女のドイツの大学院が決まった頃、三女は帰省してきた。お正月に帰省したのに、三週間でまた三女と時間をともにすることになろうとは、今年もなんだか我が家は騒々しいな。なんと、勤めていたケーキ屋を辞めてきたのだった。確かに、職場の新しい上司が相当にひどいことを話には聞いていたが、それでも働き続けていたのでまだまだ続くものだと思っていた。さすがに今回は堪忍袋の緒が切れてしまったらしい。職場の同僚と二人で退職することにしたそうだ。
事の顛末を書くほど、三女の現場に詳しくはないので省くが、勤めていたケーキ屋のオーナー会社のほうでも「それなら退職も仕方がない」との判断だったようだ。三女が辞めるという時になって、今まで我慢してきたことをぶちまけたそうなのだが、後日上司は謝ってきたという。要するに、上司本人が性格的欠落に自覚症状のない人で、言われてはじめて謝っても何度でも同じ過ちを繰り返す、という人なのかもしれない。性格的な欠点というものは誰にでも持ち合わせているものであろうけれど、職場で理不尽にパワハラされたら、小さな職場空間だけに大変なのだろう。三女たちが辞めて、残されたものが少しでも良い境遇になってくれたらいいだろうな。
三女本人は、オーナー会社の経営方針の転換が去年10月にあったので、転職は考えていたらしい。そこへ新しい件の上司がやってきたので、なんと12月には次の職場の面接を受けていたという。遅かれ早かれ辞めることになっていたのが、上司の態度のエスカレートで退職が早まったということになる。そして、今度の職場は、ケーキ工場だという。中学を卒業して地元のケーキ工場に就職し、腕を磨いて製菓衛生師の資格を取り、1昨年秋に上京してようやく念願のケーキ屋に就職したのだが、またケーキ工場に逆戻りかいな?というのが最初の僕の気持ちだった。
新しい会社は、有名コーヒーチェーン店のケーキを作っている会社で、某有名ホテルのクリスマスケーキなども作っているらしい。三女がパテシエとケーキ工場の両方の経験者であるために、新しい会社としては是非来てほしい、というのだ。それが早まったのだから、会社としてはちょうどいい、というわけだ。三女は三女で、東京での生活が気に入っており、給料の安さと労働条件のブラックさに翻弄されていたので、給料は上がる、週休二日になる、労働時間も短くなる、などが決めてとなったのだろう。まだまだ三女は一九歳で、4月にようやく二〇歳になるところだ。専門学校を卒業してからケーキ業界(?)入りする人が多い中で、若年で経験を積んできたところ。まだまだこれからですよ、と思う。
2020年1月31日
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