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「60歳 自分らしく生きる、とは? その2」



 父親が自営業だったせいか、会社に勤める、ということが身近なことではなかった。大学の頃、ガソリンスタンドや喫茶店などいくつかの種類のアルバイトはした。24時間スーパーでの仕事は大学時代から9年ほど続けたし、現在の有機農業はもう丸30年もやっているのだから、仕事が長続きしないという質ではないようだ。

 お金を安定的に稼ぐ、という意味では、人に仕える、という形も悪くない。が、元来お金が不足しながらも何かをやろうとする家系なのか、その形を結局僕も踏襲することになった。室町時代までは遡ることができるという元庄屋という家だから、相当悪いことばかりしていたのでは?人様に恨まれることをしていたのでは?と妄想することもできるだろう。だが、実際には、河川の改修工事を私財を投じてまでやりながら達成できずに、結局は国の力で改修できたという明治時代の徒労を、二宮金次郎などからの借金証書で証明できるほど疲弊してしまっていたようだ。そういうことも含めて僕たち兄弟は受け継いでしまっているのかもしれない。

 前置きのようなものが長くなったけれど、先週「てーて」の終わりに、「自分らしさというものは生まれつきのもので」と書いてしまったので、家系を少し振り返ってみた。良くも悪くも生まれ持ったものがあったとして、後天的な要因は、それこそがカウンター要因として具体性を帯びていく。音楽をとことんやり続けるには、良い環境が必要だった。良い環境は、人によって違う。僕は帰農し、畑を開墾することから始めて、良い環境を手に入れていく。農薬を使わない農業なんてできるわけがない、という周囲の目を気にするほどのことはなかったのは30代という年齢もあったろう。そして、結婚し、子供を5人授かって、怒涛の日々が転がっていったのだった。

 子どもたちにすれば、親の怒涛の日々がそのまま後天的要因となる。学校でいじめられたとして、それを親がどう対処したか?その事自体も一生の後天的要因となるのだ。その事に気づいたのはいつだったか?長女の音楽高校進学話が降って湧いた時、あの2011年の東日本大震災のあとから、僕は子供を育てる、ということに目標を置いた。子供がしたいと思ったことをやらせて、本当にやりたいことなのかを確認しながらサポートをする。

 僕が音楽をやっていながら、音楽を子供にやらせようとしなかったのに、結果的にいまドイツで音楽を勉強している長女。もっと早く本人がその希望を見出していたのなら、やり方もあっただろうけど、少なくとも15歳からの集中力のある努力がなんとか間に合ったのだろう。

 僕が欧州サッカーのテレビ観戦が好きでありながら、一番下の長男にサッカーをやらせようともしなかった。同級生の誘いから、街のサッカー少年団に6歳から入り、8歳になってプロになりたいと言い出した長男。長女の遅かった意思を見ているために、逆算しての準備サポートに時間を費やした。今はジュニアアユースで、年代別の日本代表を当面の目標としている。叶うかどうかはわからないが、できる限りのサポートはするつもり。自分らしく生きる、ということは自他共良い環境を用意すること、と言えるかも。

2020年6月26日


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