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「も少しわがままに生きても その2」



 先週は久しぶりに、意味の通じないようなことを書いたかもしれない。時々、自分の範疇を超えて、思ったことを書く必要がある、と本気で思っている。世の中は、整合性に満ちた事象ばかりでもないからだ。現に、このところ毎年のように想定を超えた川の氾濫が起こっているのだ。科学は、整合性の上に成り立つものであるが、突然変異という理解しがたいものでしか理解できていないこともあるだろう。かと言って科学を否定するものでもないけれど、まだまだ人間に理解できない事柄はたくさんあるのだろう。そして、誰しもが自分自身に対しても、完全に理解していると言い切れる人は少ないとも思う。

 この頃の、自然由来の災害、凶悪事件、陰湿ないじめ、政治的な闇のある手法、などなど、それらの数々の事象のニュースを見ると、嫌な感じ、怒りに似た印象を持つことが多い。一つ一つは、具体的な理由を伴うことが多いけれど、理解しがたいことも多いのである。僕が子供を育てようとし始めた頃、つまり親というものになってから、自分の子供がどのようにしたらそのような嫌な感じの輪に加わらないで育つだろうか?と考えたことを思い出す。そして、子供を育てる手法として、好きなことをとことんやっていいよ、というスタンスが見守る側の自分に合っていると考えてそのように仕向けてきた。好きなことをするということは、物事に集中しやすくなるということで、「嫌な感じ」が近くに存在しても、その集中力のおかげで、まるで嫌なものが存在しないかのように生活を続けることができるのだ。

 このひと月あまりの天候も、雨が続いて嫌な感じであった。セオリー通りに玉葱の収穫は6月上旬で終えることができたし、セオリー通りにいかなかったじゃがいもは収穫できなかったものも少なくない。ズッキーニも好調だったし、遅れて収穫の始まった胡瓜も良い感じだったが、雨、それも一度にたくさんの量の雨が降ることがずっと続いてしまった。通常、梅雨とは言え、梅雨の中休みというものがある。それがなかった。ズッキーニは突然全滅に近くなったし、胡瓜も危ない、と思われた。そこで、例年通りだけど、木灰を胡瓜全体にふりかけた。庭木の剪定枝や近所の工務店でいただいた廃材を燃やしたものである。うちの風呂は、連れ合いが薪を焚べているので、その木灰がコンスタントに出るのである。野菜を定期で買ってくれている工務店さんが、わざわざ良い木材の廃材を持ってきてくれるのだ。

 胡瓜は、前作が玉葱で、その畝を耕さないで不耕起のまま苗を植え付けていく地這い胡瓜である。不耕起栽培は野菜の根に優しいが、流石にこの長期豪雨は堪える。それで木灰を追肥としてふりかけたわけだが、再び良い胡瓜が収穫できてきた。想定外の天候不順のような嫌な感じのものは、毎年必ずやってくる。諦めないということと、自分たちのやり方にあった工夫をダメ元でやってみながら、試行錯誤する他はない。子供達の年代は集中力で脇目も振らずというやり方で良いが、僕たちのような世代では、見て見ぬ振りをすることのほうが神経を病む事が多いので、粘り強く考えることを続けよう。想定を超えた天候には、後付の性質の学問では歯が立たぬ。わがままというのは、自分の意のままなのだ。

2020年7月17日


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