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「頑張っても報われない、しかし続けよう」



 2020年が、後世まで語り継がれるほどの最悪の年であったかどうかは、これからの行動次第であろう。6月までの我慢は称賛に値するかもしれないが、いっきにその我慢を開放してしまっては、今年が単なる最悪の始まりの年になってしまうという危惧が出てきた。

 頑張って働いたとして、何も報われなかったとしても、働いたという事実は残る。だが、100点万点の99点を自己採点したところで、1点だけ他者から最悪だと言われたら、99点はもう自己採点したくはなくなってしまう。それが人の感情というものであろう。100点全部を否定された感覚に陥り、自暴自棄になりがちである。それでも人は、そこを切り替えて、報われなくても生きようとする。

 スポーツの監督のような仕事を僕は経験したことはないが、有能な監督は選手を改善させる時に言うだろう。「今日の試合で君の99パーセントのプレイは素晴らしかった。しかし、あの部分でどうしてそういうことをしたのかは理解できない。そこは改善すべきところだ」と。有能な選手なら答えるはずだ。「あの部分はこういう理由でそのプレイの選択をした」と。有能な選手は自分のプレイをすべて覚えていることが多いからだ。それでも有能な監督は続けるだろう。「その気持もわかるが、そこはチームのために君はこちらの選択をすべきだ」と。つまり、お互いに意見というものがあり、どちらも間違いではないが、あえて更に最善の方法を見つけていくということが、進化につながるのである。古いやり方を繰り返しても意味がない時、衝突してでも新しいやり方を見つけていく、それが一つの報いとなるのである。

 人の多くは、相手を貶めるために行動していない。良いやり方を追求することのほうが面白いからだ。人への恨みがある人なら、相手を貶める方向に向かってしまう場合があるのだろうけれど、それとて誰しも人を貶めることなんてしたくはないはずである。報われないという想念が、人を犯罪に向かわせるとしたならば、報われるという具体を一つ一つ周囲の人が提示する必要があるかもしれない。報われるという小さな満足の数々のことである。報われないという数々の思いが、人を爆発させる原因になっているように思う。

 野菜の仕事はよい。今年もオクラの収穫が始まった。70メートル二条植えで、オクラの樹は2000本近くあるだろうか?そこを往復して、剪定しながら収穫するのに1時間以上かかることが多い。大変だが、それを毎日繰り返すことで、一日1回の報われた思いが積み重なっていくのだ。もちろん、販売することが目的だし、需要があるということが恵まれたことなのだが、自分とオクラと周囲の草や虫との関係性に報われるという思いが加わる、その感覚に満足感が広まるのである。

 オクラは一日に大きくなったものだけを収穫する。葉物類は一日に販売する量だけを収穫することが多い。オクラや胡瓜は、野菜と気候が収穫量を自分で決めているようなものなのだ。収穫する人の側は、それに添うだけ。だから、結果的に休みは一日もなくなるというわけである。報われるということは、休みのない継続の中にある?

2020年7月31日


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