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一番年を感じる部分は、目がよく見えない、ということであろうか?まるっきり見えないわけではない。たしかに視力も落ちたが、昼間はよく見える。見えやすい、というのが正解かもしれない。白内障である。物が二重に見えるので、夜のライトはかなり見えにくくなる要因である。ひと月後に手術をする。そのための検査に行ってきた。
数年前にできた女医さんの眼医者で、いろいろな検査をした。11月にも検査をした。ひと月後の手術の前にもう一度検査をするようだ。暗がりの部屋に入り、器具を覗き込む。真ん中の光を見ているように指示され、周囲から光りが流れてきたのが見えたらボタンを押すようにと。ゲームのような感覚である。結構長く検査するので、目が疲れる。視野の広さを検査したのだろう。そのあとまた血液検査なども行った。
最後に、女医さんによる診察。視野も広いし、白内障意外に悪いところはないとのこと。看護師さんに手術前後の注意をあれこれ説明された。入院はしないので、自宅での過ごし方など注意が必要だからだ。手術後どのくらいの日数が経過したらお酒を飲んでよいかと聞いてみた。が、経過を見てということで、はっきりとした日数は説明してくれなかった。入浴は3日めからできる、と数値が決まっているようだが、アルコールに関してはあまり質問する人がいないのかもしれない。ほとんどの患者さんが白内障の手術で来院しているようだし、ほとんどが高齢だ。僕はまだ若いほうなのだ。
野菜のお客さんに聞いてみると、評判のよいお医者さんだそうだ。だから、手術の失敗などは考える必要がないかもしれない。しかし、これと言って手術の経験がほぼないに等しい僕にとって、手術はただごとではない。最悪失明すら覚悟している。それとて、左右片方ずつ1週間時間をおいての手術だから、両目が見えなくなることもないだろう。それでも何があるかはわからない。
人のカラダは、機械ではない。部品を変えるだけで、ハイ大丈夫、というわけにはいかないと思っている。一方で、僕の歯は、人工物の割合が高い。今度は目である。眼球全体ではなくほんの一部分を人工物にするらしいが、気分はサイボーグ化していく気分である。サイボーグになって、血液の流れが悪くなって数年で死んでしまうか、それともサイボーグらしく90歳くらいまで生きることができるか、そのどちらも受け入れる心持ちは出来ているつもりだ。
話は逸れるが、三女が僕の作ったミュージックビデオを東京の会社のおっちゃん(先輩?)に見せたそうだ。マニアックな音楽好きのパテシエさんから、あれこれ間接的にコメントを貰った。全く予想外のところから一筋の光のようなものを頂いた、という印象だ。フランス修行経験もあるケーキ屋を開業した経験もある方だそうで、レコードマニアゆえに興味を持ってくれたようだ。二〇歳の三女の個性の原因は父親にあった、というようなコメントまであった。そのようなことも新しい血として、僕は受け入れようとしている。白内障の手術も同じだ。淡々と物事を受け入れ、でも楽しんでみようと思う。[
2021年2月26日