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「年齢との折り合いの付け方 その4」



 先週、三女の会社のおっちゃんがコメントをくれた、ということを書いた。そのコメントに対しても、僕から三女にコメントで返していた。それがいまだに続いている。直接でなく間に三女が入っているところがまたおかしな話かもしれないが、それが僕の直接の知り合いではないわけだから、そこはあまり気にしないで会話は進んでいる。

 そのおっちゃんのメッセージは、iPhoneのメッセージから三女が画面キャプチャーした画像で送られてくる。当然おっちゃんと三女との会話も挟んでいるので、三女が適当にかいつまんで画面キャプチャーするわけだ。そして、僕は、手の空いた時などに三女に宛ててメッセージを返す。三女への言葉やら、おっちゃんへの返信やらごちゃまぜであるから、当然また三女はかいつまんで画面キャプチャーし、おっちゃんに送っているらしい。

 それがまた、だんだんと僕の直接の知り合いに近かった、というような展開になってきた。おっちゃんもまた昔バンドをしていたらしい。高校から大学の初めまでは、今はある程度有名になっているDYいう音楽家とバンドを組んでいたという。僕は初めてDYという名前を聞いた。そのDYさん(以降敬称略)が、別のすでにデビューしていた方とバンドを組んでしまったらしい。だからおっちゃんは、また別のバンドを組んで二八歳までライブハウスで頑張っていたという。おっちゃんの年齢もわからないので、僕が出ていたライブハウスや利用していた楽器屋名を伝えると、ことごとく理解してくれた。そのような経緯がある方なら、僕が去年暮れにYouTubeにアップした曲を理解してくれるのもわかるというものだ。

 僕はDYを検索してみた。僕よりひとつ下の年齢だった。あれ?大学が同じだ。しかし、学部が違って3,4年生時に通う校舎は違う。それをおっちゃんに伝えた(もちろん三女が)。なんと同じ大学だった。その時点で、おっちゃんは会社で、三女とすれ違うたびに楽しそうに話しかけてくるので、他の会社の同僚たちが「あの人達楽しそうだね」と噂していたらしい。

 遠い記憶を掘り出す作業である。僕は一浪して大学に入り、Lというサークルに入った。バンドメンバーを探すのが目的だった。すぐに今も相棒であるDrumsのJと知り合い、バンドを組んだ。2,3ヶ月でサークルをやめて、新しく自分で音楽サークルを作ったのだった。その話をおっちゃんに伝えた。なんとそのやめたサークルLにおっちゃんもDYも在籍していた。しかも彼らも数ヶ月でやめたらしい。こんなこともあるのか?

 僕の20代は、音楽一辺倒であったと言っていい。その間に仕事や世の中のことも勉強できた。大学時代のことをあまり覚えていないし、思い出すこともなかった。その記憶が、おっちゃんとの間接的な会話で少しずつ掘り出されてくる。仮にお互いが東京で直接的な偶然の出会いであったのなら、多分、ああそうなんだ、で終わっていたと思う。おっちゃんから見た三女の仕事ぶりと負けず嫌いの性格、違和感のない会話に加えて、僕が偶然にもこの時期にアップした曲の映像、それらが絡まって遠く40年前の記憶に辿り着く。ああ、年齢というものはこういうものなんだ、と今更ながらに臓腑に落とされた感覚だ。

 

2021年3月5日


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