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人が生きるということは、どうしてこうも大変なのだろう?楽に生きている人って、いるのだろうか?とも思う。炎天下での収穫と、時間に追われての出荷作業をこなして、車で出発した時、エアコンが効き始めて涼しい風に包まれる。その瞬間には、快適、と思うことができるが、午後9時までは仕事は終わらないし、子どもたちのあれこれをやりくりしているだけで一日は終わってしまうのだ。しかしながら、たまには良いこともある。
ジュニアユースでサッカーをやっている長男、ユースへの昇格が決定した。昨日、アカデミースタッフとの面談に行って戻ってきた連れ合いから、「昇格できたよ」と伝えられて、すーっと、肩の荷が下りることを認識する。本当なら僕が面談に行ったほうがよかったのかもしれないが、僕が冷静でなくなってあれこれ言ってしまうことを嫌った長男から、来なくていい、と言われていたくらいである。
3年弱前、長男が小学6年生で、ジュニアユース合格の報を聞いたのは、12月になる前だったか。電話がかかってきて合格を伝えられた時の喜びを、今でも覚えている。あれからもう3年が経とうとしている。正式入団する前の練習段階から、その強度のある練習に気分が高揚していた。このレベルで本当にスタメンで出られるのか?というのが正直なところであった。
1年後の11月には、ナショナルトレセンに選ばれてトレーニングに行ってきた。しかし、それが転機であった。あいつが選ばれるなら、というような雰囲気がチームを包んだようで、少しずつ自己主張的なプレイが増えていったように思う。1年生の2月に行われた県の中学1年生大会決勝でも勝利し、長男はスタメンフル出場だった。その後のナショナルトレセンにも呼ばれたが、コロナ禍で中止。2年生になってコーチや監督が変わり、3年生の試合に呼ばれる選手とそうでない選手に差がつくようになると、カラダの小さな長男は次第に3年生チームには呼ばれなくなった。コロナ禍も重なって思うように試合も組まれなかったが、2年生チームで県リーグにフル出場してはいた。ただ、ハイレベルなチームとは試合ができなかった。
3年生となった頃、チームの何人かが怪我で離脱することが多くなった。複数ポジションをこなす長男は重宝され、結局現在まで公式戦はすべてスタメンで出ている。しかし、県代表の選考会にも推薦されない状態は続いていた。本人は、非常によく頑張ってきた、と思う。サッカーをしているのが長男で、サッカーとは、前からのプレスでボールを奪い、パスを繋いで相手を崩してゴールするものだ、ということを実践している。これでユースに上がれないなら、それは仕方がないことで、親としてもすべてを受け入れるつもりだった。そこへ、「昇格」の吉報が来たのである。
ユース昇格が、長男の当面の目標だった。カラダも少しずつ成長してきたし、ここからがまた大変なことは承知の上である。8月には、北海道で全国大会に出場する。中止になる可能性もあるが、全試合配信してくれるらしい。長男の、試合を簡単にするようなプレイを見たい。そのワンタッチプレイを、ユースでさらに磨いてほしい。
2021年7月23日